中国高速鉄道の事故について
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ご存知のように中国高速鉄道で大きな事故がありました。大変に痛ましいことです。犠牲になられた方々にお悔やみを申し上げます。
過去に中国高速鉄道の動向について何本か投稿を書きました。その都度「すごいプロジェクトだ」ということを申していたわけですが、こうした事態を出来するとは、まことに言葉がありません。
関連の報道は次から次へと色々なメディアで出されていますので、ここではその内容を改めて記すことは控えます。
運転席のある追突した車両を一度地面に埋めて重機で粉砕した、ということも伝えられていますが、事故の原因究明を行って同じ事故が生じないように対策を講じるべきであることからすると、言語道断なことであります。こういう措置が行われたことで、中国の高速鉄道に関する信頼度は著しく毀損したと言うことができるでしょう。先々の国外の高速鉄道の受注活動に大きなマイナスになるのは確実です。
こうした動きを見ると、翻って日本の新幹線の運行システムがいかに優れたものであるかがしみじみと理解されます。技術の積み重ねだけに留まらない、人間系の多岐にわたる運行ノウハウの蓄積が、40年以上の長きにわたって事故による死傷者ゼロという実績につながっているわけです。
アジアや欧米の国々で高速鉄道案件に携わっている各国政府の関係者なども、今回の事故により、改めて日本の新幹線システムの優位性を認識することになると思います。
中国の事故については、早期に原因が解明され、対策が施されることを望みます。
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