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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

RT 物々交換のためのセルフ・ドキュメンテーション(Twitterの本質は同期にある 2)

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先週土曜日の昼過ぎ、整体屋さん(w)で順番待ちをしながらTwitterクライアントをのぞいていたところ、@taromatsumuraと@kedamattiによるシンポジウムの実況が流れてきました。(@taromatsumuraさん、@kedamattiさん、実況ありがとうございました!)
内容はドコモ系のモバイル社会研究所が主催した「モバイル社会シンポジウム『ユースカルチャーの生態系』」のセッション。これが非常に刺激的でした。

基調講演は東京都市大学講師の岡部大介氏。彼は若者が大好きだそうで、若者のテクノロジーを使った生活をフィールドワークで把握し、その意味付けを行っているとのことです。以下の発言がまずおもしろい。

RT @taromatsumura: 岡部: 例えばプリクラ以降、「セルフ・ドキュメンテーション」への欲求が強い。Twitter、YouTubeの自作動画、オフ会などの経験をダダ漏れさせたり、ニコニコ動画で擬似同期したり。 #msri

RT @taromatsumura: 岡部: アーケードゲームの成績を逐一記録してExcelの表にまとめたり、ゲームセンターから新しい情報を送受信し、自分の日常生活をモバイルで持ち運んでいる。 #msri

RT @taromatsumura: 岡部: 物々交換のためのセルフ・ドキュメンテーションが進む。自分が生成した情報をUP・転送・共有しながら、自分の趣味圏を構成していく。欲求として、自分で作ることの重要性が増している。 #msri

このブログもセルフ・ドキュメンテーションの試みだと言えないこともないです。ゲームセンターの下りは私も1回だけ試したことがあるAnswer×Answer2でも行われていることですね(自分の対戦記録をICカードに入れて持ち歩く)。
非常に興味をそそるのが「物々交換のためのセルフ・ドキュメンテーション」という考え方。つまり、ブログ、Twitter、ニコ動などを使ったセルフ・ドキュメンテーションは、「自分も与えて」「相手からもいただいて」という相互に対等な関係においてドキュメントを「物々交換」しているのだ捉えるわけです。これは非常に説得性がある。

何かを書いてネットに上げるのは、別な誰かから何かをもらうため。

これはCGMのある種の本質を捉えていると言えなくもないと思います。また、それが物々交換の原理に基づいているとすれば、既存のコマース的なものの考え方がこの空間になじみにくいというのも、非常に理解しやすくなります。要はCGM的な行為は物々交換なのだと。だから既存のマーケティングは入ってこれないのだと…。(では、物々交換にプラスアルファした程度の謝礼のやりとりなら成立するのではないかと考えるのは、私の立場なわけですが、その話は脇に置きます。)

あるいは、このように考えることもできます。既存のメディアがCGM的な価値観になじまないのは、それが物々交換の原理に基づいていないから…。なかなか刺激的な視点ですね。

岡部大介氏の講演の後のパネルディスカッションでは、「電脳コイル」の磯光雄氏を囲んで、電脳コイル好きの方々が議論しておられました。

RT @kedamatti: 磯:レイヤーという話があったが、そういう感じにならないように脚本を考えていた。元々は、作品を見た子供がびっくりすることを予想していたが、実際は、技術者が食いついてきた。拡張現実の先生と議論をする中で、作っているときは気づかなかったことが分かってきた。

RT @kedamatti: 磯:それは、仮想現実とは、数万年前からあったのではないか、ということ。そもそも、視覚が2次元。入っている情報をいじっている。また、認識行為自体も脳が無ければ発生せず、それは可能ではないか。見ている世界そのものが仮想。

RT @kedamatti: 有元:同感である。言葉があるが、デザインドリアリティー。デザインされたリアリティ。仮想。

こういうやりとりが、そのイベントの場にいなくとも(たとえ整体屋の順番待ちしている状況においても)Twitterクライアントに流れてきて知的に興奮できるというのが、なかなか2009年的だと思います。これもある種のミックスト・リアリティということになるでしょうか。

本投稿のテーマはTwitterにおける「同期」なわけですが、このシンポジウムのTwitter実況についてこのように書いている私自身も、ある意味で土曜日にTwitter上で起こった出来事に同期しているわけで、同期を論じつつ自分も同期している多少メタな状況になっております。

まだまだ書き切れていないので(書くのが遅い)、続きは後日。


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