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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

#twinomiで感じた異コミュニティ/クラスタのシャッフル機能

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先週金曜日の夜に「#twinomi」というオンラインの飲み会がTwitter上で開かれました。こちらのブログで概要が報じられています。 

 オレンジ:Twitterでつぶやきながら飲みたいときは「ついったー居酒屋 #twinomi 」で

私もたままたdaichiさんが何気なく上げたこの発言をリアルタイムで読んでいて、その時間になったら覗いてみようと思っていました。金曜夜、仕事が終わって部内で軽くビールを飲んだ後で、#twinomiに参加してみました。

ほとんどの方は「端末見ながら1人で飲むのかよ」という印象を持たれるかも知れませんが、オンラインかつリアルタイムで同一の目的のために集まって三々五々ゆるい文字列をポストしていく行為が、脳内では完全に居酒屋やパブでの飲み会に似たリアリティを結像し、物理的な制約がほとんど問題にならない状況であったことは指摘しておいていいと思います。新種の経験でした。(ただ、イージーな常態化には少し注意した方がいいかなということも思いました…>自分)

この「#twinomi」では、参加者が #twinomi という文字列を入れたポストを上げるルールになっています。そのようにして上げられた発言は、Twitterの検索機能で #twinomi を検索することにより、すべてリスト化できます。つまり、その時間帯に #twinomi を付けて発言しながら飲んでいる人が全部リスト化されるので、各自の突っ込み-突っ込まれが始まるというメカニズムになっていました。

この"#"付き文字列は、後から確認したところによると「ハッシュタグ」と呼ばれる機能で、Twitterに最近加わったもののようです。何らかのキーワードを"#"付きでタグ扱いすることによって、そのキーワードに関する発言が検索可能になるわけですね。(なお、Twitterのハッシュタグについて、小林さんが4月初旬時点でコメントされています。さすが早い。)

で、ここからが本論。#twinomi に参加していて、自分がこれまでまったくfollowしていなかった方とのやりとりが発生しました。自分は意図的に比較的マイナーな視点によるマイナーなコメントを吐いていたのですが、それにリプライを下さる方が何人かいたのがおもしろかったです。

これに関して以前に読んだTwitter上のボットに関する投稿を思い出しました。
この投稿の内容を単純化すると次のようになります。
・通常一般のTwitter利用におけるfollow-folowing関係は自分が所属するコミュニティ/クラスタの外に出ることはできない。
・けれども、プログラムで動作するボットから自動的にfollowされることによって、そのfollowされた者同士が「異コミュニティ/クラスタに所属しているものの、ある条件を満たした(=全自動ボットによりfollowされた)者同士」という共通属性を帯びる。
・その後、ボットにfollowされた者がボットのfollowingリストを覗きにいくと、「異なるコミュニティ/クラスタに所属していてこれまで存在が見えなかったがわりとおもしろいという人」が見つかったりする。そこで新規のfollow-following関係が生じる。
・結果として、Twitter上のボットには異なるコミュニティ/クラスタをシャッフルする機能がある。

このボットのシャッフル機能。言い換えれば、Twitterのfollow-following関係へのランダム性の取り込みですね。これが何か新しいものをもたらす可能性があるわけです。まぁその可能性と言っても小さなものだとは思うのですが。
それに非常に類似した特性が #twinomi にあった。これが非常に新しいなと思いました。

飲み会そのものとしては非常にお行儀のよいもので、荒れるような人はいないし、深夜12時で切り上げという人がほとんどでした。70年代新宿ゴールデン街的な飲み方が乱闘指向のマッチョなものだとだとすれば、00年代の#twinomiは近未来指向のライトかつエレガントなものだということが言えるかも知れません。

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