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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

BusinessWeekが一番便利

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日経は好きでずっと読んでいますが(休みの日に2時間ぐらい風呂に出たり入ったりして、たまった日経を読むのが一種の趣味のようになっています)、世界経済の方向感をつかむには、多少役不足です。

日経はやはり”内国”の新聞なので、どうしても視野が「日本の企業人が考える世界経済」になりがちです。例えば、日本企業の進出があまり活発ではない地域に関する報道はどうしても手薄になります。また、世界には、日本の企業人が考えるのとはまったく異なる発想で、こちらから見れば理解しがたい経済活動をする人たちがいますが、そうした人の動きは日経のアンテナには引っかかってきません。なので、欧米系の情報源などで補完することが不可欠です。

そんなこんなで、折々、あちこち見て歩いているわけですが、最近の経済状況を手間ひまかけずに把握するには、BusinessWeekが一番よかろうという結論に達しました。

理由は以下のようになります。

A. WSJのように一部有料というわけではない。
B. 最新の記事はAP経由でカバーされている(APの経済記事をあなどってはいけません)。
C. こってりした分析記事が豊富にある(必要なもののみ検索して読めばよい)。
D. 特集記事のテーマ設定が同時代的であり(当たり前と言えば当たり前ですが)、かつ、後追いの視点ではなく同誌独自の動物的嗅覚が感じられる。

特にDが重要です。われわれ素人にとっては、世界経済の動向をくまなくウォッチして完璧に把握することは無理ですが、それでもある程度は方向感は欲しい。
経済の場合、方向感はなるべくなら早くに獲得した方がよいわけで、日本の出版社系週刊誌が扇情的に曲解した見出しを書き始める1~2ヶ月前ぐらいには、大筋の動向はハラに納めておきたい。
そういう時にBusinessWeekがまれに見せる、独自の嗅覚による独自の特集記事が役に立ちます。

とは言え、世界経済の動向把握は、山歩きで行う観天望気のようなもので、1つのメディアだけに頼らず、身近な事象を含む様々なものにアンテナを張って、ある種の全体感覚をもっておかなければならないわけですが。

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