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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

ソーシャル・イノベーション

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ふと思い浮かんだだけですが、ゆくゆくは「ソーシャル・イノベーション」が成立するんではないかという予感が。

箇条書きで記します。
・イノベーションに関する”種”は誰もが持っている。
・その”種”が具体化するには、組織と経営資源が必要。
・現在のソーシャル系のコミュニケーションウェアを使うことで、両者は十分にマッチングが可能。
・これがうまく回るようになるには、以下が必要。
 1)個人の側においてソーシャル系コミュニケーションウェアを使いこなすリテラシーが必要。それによって”種”を伝達できる。実はブログを書きながら多くの人がそれを実際に行っており、リテラシーはすでにできあがっている。
 2)課題は企業の側のリテラシー。企業に所属する社員の一部においては、個人レベルのリテラシーは獲得されているが、組織大のリテラシーということになると、まだまだこれから。企業におけるソーシャル系コミュニケーションウェア活用の定番手法が開発されなければならない。

要はリテラシーだということです。

2~3年前にシスコの仕事でITガバナンスを研究しました。あれも、組織大のITリテラシーということですね。
組織としてITリテラシーが醸成できていないと、ITをうまく使いこなせない。よって、投下したお金がムダになりがち。IT投資の成果が芳しくない事実はそれで説明できます。

ソーシャル・イノベーションが成立する際にも、組織大のリテラシーをどう獲得していくかがカギになると思います。
多くの社員がブログを書いているような組織においては、それは意外と簡単なのではないか。

ソーシャル・イノベーションが成立するようになると、個々のイノベーションの規模は小さくなるとしても、無数のイノベーションが相互に連結しあって、それこそイノベーションが連鎖的に自己生成していく状況が生まれると思います。
イノベーションは企業価値の源泉。新しいパターンで企業価値を高める企業がたくさん出現するようになると、国力が高まりますね^^;

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