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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

広告業界のスタッフィング

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Outlogicの杉本さんが推薦している「ひとつ上のチーム。」(眞木準・編)を眺めていると、「スタッフィング」という言葉がよく出てきます。広告業界では、1つのプロジェクトが始動する際に、まず広告代理店のアカウント担当に話が降りてくるか、最強の実績を持つクリエイターに話が降りてくるかして、そこから、個々のスタッフにお声がけをするというプロセスを踏むとのことです。そこでなされる「お声がけ」が非常に重要な意味を持つとのことです。

コピーライターには誰、クリエイティブディレクターには誰、という具合に、その時々で最高と思われるタレントをあてがっていく。

この過程はたぶん、バンドを組む過程にも近いのではないかと思います。自分はバンドをやったことがありませんが。

この種のプロジェクトごとにスタッフィングするというやり方。今後はより普遍的なものになっていくのではないかと考えています。

理由その1。消費財や情報家電に代表される市場競争が激しい分野では、本質的な差別化は、「タレント」によってのみ可能な状況になりつつある。

理由その2。「タレント」はまさに希少材であり、1つの企業が囲っておくことが難しい。複数の事業(プロジェクト)において共有するのがもっとも自然。

理由その3。「タレント」は、本人がおそらく誰よりも強くそのことを感じている。従って、早晩、企業の所属を離れる。(いや、離れない方もいらっしゃるでしょう。当然です。うんうん)

この種の企業の垣根を越えたスタッフィングを前提とした企業の資源配分、パフォーマンス管理などが今後必要になってくるのでしょうね。

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