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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

法人用のマッシュアップ

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某MLで「こんなのがある」と流れてきました。
http://news.zdnet.com/2036-2_22-6044857.html?tag=nl.e550
3分ばかりの短いビデオで、ZimbraのVPが法人のシステム環境におけるマッシュアップの効用をわかりやすく説明しています。(ホワイトボードの前で説明する人をビデオに収録するというスタイルが非常に新鮮)

CRM、ERP、メール、カレンダーなどがサイロになっている状況でも、個々のシステムの情報レポジトリの上にSOAの”ソケット”を乗せることで、AJAXを使えば、一連のワークフローをシームレスに、例えば1本のメールに統合してしまえるとのことです。

彼がホワイトボードでささっと書いて見せたCRM、ERPなどの上にSOAの”ソケット”を乗せることが(ある種のラッピングを施すのか?)、言うほどに簡単にできることなのかどうかわかりませんが、仮にそれがさほど手間がかからないということになると、企業システムの状況が少しおもしろくなります。

ただITガバナンスがきちんと回っていない状況で(=リターンが実現しにくい状況で)これをやり始めると、屋上屋を重ねることになり、後々のメンテナンス性が損なわれたり、既存のサイロをより固定化することになって、つまらない結果を生むでしょうね。反EA的です。

一方、最近の企業システムの考え方だと、利用しやすいものは、外部のリソースであっても、社内のレガシーであっても、適宜組み合わせて使ってしまえばよいとする向きが一部にはあります。EA構築するぞみたいな気の長いことを言ってないで、さっさとユーザーに使いやすい状況を作ってしまえばいいじゃんという現状肯定アプローチ。まさに上のビデオで説明されていたマッシュアップの世界です。

こちらは開発に手間と時間がかからない分、短期のリターンをとりやすいかも知れません。中長期ではシステム全体の複雑性を増さないための工夫が不可欠ですが。

どちらがいいのでしょうか?Flat化する世界においてはやはり後者、ということになっていくのでしょうか?

上のビデオですが、3分という短い時間で未来をはっと想起させる内容を伝えてくる気迫がすごいと思います。従来型ならPPT 30枚で30~45分のプレゼンになりますね。

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