クラウド・エコシステム(42)国内の首都圏データセンターと市場動向
首都圏においてもクラウドに対応したデータセンターの建設が進んでいます。
<キャノングループ>
キヤノンマーケティングジャパンとキヤノンITソリューションズは、2012年4月19日、西東京に2,300ラック相当の新データセンターを建設し、2012年10月よりサービスの開始を予定しています(関連記事)。
<新日鉄ソリューションズ>
新日鉄ソリューションズは2012年4月20日、第5データセンター(東京都三鷹市)の建設を完了し、5月1日にサービスを開始すると発表しました(関連記事)。
<NEC>
NECは2012年7月17日、クラウドサービスの提供の強化や企業顧客の事業継続/災害対策の需要に対応するための「NEC東京第三データセンター」を設置したと発表し、12月から同センターからのサービスを開始する予定です(関連記事)。
<NTTコミュニケーションズ>
NTTコミュニケーションズは、東京都北区に都内最大規模の総延床面積約22,000m2(約3,000ラック相当)の「東京第6データセンター」を建設中で、2013年度第1四半期のサービス提供開始予定となっています。
国内におけるデータセンター市場動向
<関東、東京23区のデータセンターの比率は7割を超える>
調査会社のIDC Japanは2012年2月21日に発表した「国内データセンターアウトソーシング市場の国内地域別予測」によると、2011年時点で関東地方のデータセンターは金額ベースで4,582億円と国内市場の72.3%に達しており、東京都23区内のデータセンターに限るとそのシェアは34.5%となっています(関連記事)。首都圏での大規模データセンターの新設は、今後も高い水準が続くと予想すると見られています(関連記事)。
<国内データセンター建設市場も堅調>
調査会社のIDC Japanは2012年6月21日、「2011年~2016年に国内で事業者および企業が新設するデータセンターへの投資額の予測」を公表し、国内で新たに建設されるデータセンターへの投資額は、2011年実績値が3,010億円で、2011年~2016年の年間平均成長率は2.6%、2016年市場規模は3,428億円になると予測しています(関連記事)。
<国内データセンターの消費電力は年平均で5.9%増加>
調査会社ミック経済研究所は2012年7月7日、「データセンター市場と消費電力・省エネ対策の実態調査2012年度版」を発表し、2010~2016年の6年間の平均伸び率は、消費電力量が5.9%、延床面積が5.4%の増加となると予想しています(関連記事)。
<データセンターサービス利用企業は2015年に46%に>
調査会社のIDC Japanは2012年7月12日、「国内マネージドサービス市場 企業ユーザー調査」の結果を発表しました。ITシステムを全て自社のサーバルームやデータセンターで運営している企業は現在59%から、今後3年間で39%まで減少。今後、データセンター事業者のサービスを利用する企業が同期間で36%から46%へと増加すると予想しています(関連記事)。
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※担当キュレーター「わんとぴ」
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