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クラウド・エコシステム(33)クラウド上で繰り広げられるエコシステム間競争(グーグル、AWS編)

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IaaSレイヤー自体での競争が激化している一方で、IaaS上でAPIを公開することで、サードパーティーとの連携によるエコシステムの動きが加速しています。

「Google Compute Engine」のサービス開始にあわせエコシステムを展開するグーグル

グーグルは2012年6月28日、「Google Compute Engine」の一部のユーザー向けにプレビューを公開することを発表をしました。

そして、サービス開始にあわせて、RightScalePuppet LabsOpsCodeNumerateCliqrMapRなどクラウド管理サービスを提供している事業者との提携を発表しています(関連記事)。グーグルはこれらの事業者と「Google Compute Engine」との統合を進めていくことで、独自のクラウド・エコシステムの展開を急速に進めています。

グーグルが提供する「Google Compute Engine」のサービス自体に注目が集まっていますが、他のクラウド事業者にとって脅威にうつるのは、むしろ、グーグルを中心としたクラウド・エコシステムの展開ではないかと考えられます。

 

グーグルの当時CEOのEric Schmidt氏は2011年2月15日、スペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2011」で、モバイルOSにおいて、Android OSがシェアを大きく拡大している勝因について、

重要なのは、この成長は携帯電話機やプラットフォームそのものではなく、エコシステムが大事だということ

とコメントし、エコシステムへの展開が勝因であると述べています(関連記事)。

Eric Schmidt氏は会長になった2012年のMobile World Congress 2011」においても、

今年はAndroidのエコシステムを拡大する戦略だ

とコメントするなど、引き続きエコシステムの重要性を強調しています(関連記事)。

グーグルは、Android OSにおいてのエコシステムの成功体験を背景に、パブリッククラウドの分野でも、エコシステムを急速に拡大し、ユーザの囲い込みを強化していくと予想されます。

 

クラウド・エコシステムで市場を大きくリードするAWS

一方、IaaSにおけるマーケットリーダとなっているAWSにおいても、独自のエコシステムを展開し、市場におけるプレゼンスを高めています。AWSは、自社のサービスの充実と拡大を図ると共に、独自APIを提供し、日本においては、AWSのユーザー会「AWS User Group Japan(略称JAWS)」でユーザーのすそ野を広げるとともに、AWSソリューションプロバイダとのエコシステムに力をいれ、エンタープライズ向けへの販路の拡大を図っています。

AWSは、AWSソリューションプロバイダを重要なエコシステムを支えるプロバイダと位置づけ、ISVは34社やシステムインテグレーター(SI)は30社、及びAWS Direct Connect サービス(専用線接続サービス)をサポートするAWS Direct Connect ソリューションプロバイダは5社の3カテゴリで総勢69社(2012年7月3日現在)が参加し、ソリューションプロバイダとの強力なエコシステムを構築しています(プロバイダ一覧)。

AWSのスタンスは、ユーザーが求めているサービスの最大公約数に重点投資をし、それぞれのサービスのコア技術を提供しています。そして、APIを公開することでユーザー自身が開発をできる環境を用意し、足りなりない部分は国内では約70社、世界ではRightScale、heroku、applog、Engine Yard、enStratusなど1,000社を超えるパートナー企業を通じて、ユーザーニーズにあわせたサービスの構築を実現しています。

こういった全体のエコシステムが機能し、導入実績が190カ国、全世界で数十万を超えるユーザーに使い込まれ、ブラッシュアップされることで、サービス全体の普及へとつなげています。

 

 

※担当キュレーター「わんとぴ

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