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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

クラウド・エコシステム(10)グローバル市場へ

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第一回はクラウド・エコシステムの概要、第二回は登場の背景、第三回は注目される6つの理由、第四回はSIビジネスの今後、第五回はコミュニティの存在、第六回はクラウドを推進する団体、第七回はオープンクラウド、第八回ではクラウド・エコノミクス、そして第九回ではソーシャルキャピタルについて整理をしてきました。

今回は、グローバル市場の視点で整理をしてみたいと思います。

AWSやグーグル、マイクロソフト、セールスフォース・ドットコムなど、クラウドビジネスを推進する事業者は、グローバルマーケットを視野に、クラウドへの投資を進め、事業を加速し、イノベーションを生み出しています。

Booz & Company社の「The Global Innovation 1000」の調査によると。日本企業のR&Dの遅れ、世界の中で孤立した点が指摘されています。

イノベーションで重視する戦略目標の問いに対して、世界の企業が「製品・サービス全体の組み合わせの競合優位性」を挙げている一方で、日本企業は「優れた製品性能」や「ブレークスルー(ハイスペック)的な製品数」を挙げています。

つまり、クラウド・エコシステムのように、複数の事業者や複数の産業の境界線が融合しあい、多種多用な事業者が協調と競争、そして共創を繰り返す事業環境の構築よりも、自社の製品やサービスの性能にこだわり、製品やサービスのランナップをそろえることが競争の源泉であるという企業が多くを占めているというのが、現状となっています。

そして、R&Dの日本の存在感は、平均値の9.3%を大きく下回り危機的な数値となっています。

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出所:The Global Innovation 1000 2011

日経新聞2012.5.24の記事の企業収益 復活への条件には、投資巧者が勝ち残る点が指摘されています。

投資の費用対効果を高め、攻めと守りのバランスをどう取るかが経営者に重い課題としてつきつけられている。(中略)ライバルに先んじて商機をつかむスピード、環境激変に備えるリスク分散。競争相手と雌雄を決する一大投資に備える財務の強さも必要だ。(中略)企業の前に横たわる”連立方程式”は複雑だ。しかし、最適解を巧みに見出し、実践できなければ5年後、10年後に勝ち残れない。

日本は、かつて、「世界の工場」として製造分野において圧倒的な存在感を示していました。今、求められているのは、クラウド・エコシステムのような環境を構築し、世界中のユーザがその利便性を体験できるサービス製造業としての存在感を見せることです。

アップルもアマゾンもこのサービス製造業として、デバイスとクラウドを組み合わせ、プラットフォームを提供する垂直型統合モデルの、独自のクラウド・エコシステムを形成することで、ユーザの利便性を高め、市場の優位性を高めています。

日本の企業は、グローバル市場を視野に投資と事業展開が発揮できるのか、豊富な資金力を生かし、グローバル市場に売って出ていくことができるか、クラウド・エコシステムのグローバル市場への展開は、5年後、10年後のビジネスの鍵を握っているのかもしれません。

 

※担当キュレーター「わんとぴ

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