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クラウド・エコシステム(22)ベンチャー企業とベンチャーキャピタル

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第一回はクラウド・エコシステムの概要、第二回は登場の背景、第三回は注目される6つの理由、第四回はSIビジネスの今後、第五回はコミュニティの存在、第六回はクラウドを推進する団体、第七回はオープンクラウド、第八回はクラウド・エコノミクス、第九回はソーシャルキャピタル、第十回はグローバル市場、第十一回は組み合わせ型モデル、第十二回は産業構造の変化、第十三回は経営者の視点、第十四回はベンチャー企業の役割、第十五回は政府の役割、第十六回は自治体クラウド、第十七回は教育クラウド、第十八回は医療クラウド、第十九回はコネクテッド・エコノミー、第二十回は、ユーザドリブン、そして、第二十一回では、イノベーションによる価値創造について整理をしました。

今回は、ベンチャー企業とベンチャーキャピタルの視点で整理をしてみたいと思います。

ベンチャー企業の役割」でご紹介をさせていただきましたが、クラウド事業者の多くは、ベンチャー企業を支援するために開発者向けのコンテスト等を開催し、優秀な開発者には、開発支援や投資支援、コワーキングスペースの提供、そして、クラウド環境の提供を行うなど、将来の成長が見込まれる顧客に対しての支援を行っています。

ベンチャー企業の成長ステージ

ベンチャー企業は、「イノベーション・エコシステムと新成長戦略」では、

  1. シードベンチャー
  2. スタートアップ
  3. アーリーステージ
  4. エクスパンション
  5. レイターステージ
  6. IPO・グロース

のステップに分けて整理をしています。

シードベンチャーの場合は、着目している技術を使ったプロダクト化が絞りきれておらず、技術の可能性をそれぞれ異なるプロダクトと置き換えている状態です。

アーリーステージの段階に至って、はじめてサービスが市場に売れるようになり、ユーザの評価を元に、プロダクトの見直しながら、本格的に販売していく段階となります。

ベンチャー企業が確実な販路を獲得するためには、大企業との提携により大企業の顧客から、自社サービスのコアユーザを発掘し、販売拡大に取り組むことで、事業の成長を確実なものとしていくことができます。

大手のクラウド事業者は、自前主義で提供するケースは少なく、ベンチャー企業にとっては連携することで、販売チャネルを提供してくれる有力なパートナー先となります。

ベンチャー企業が成長する段階においては、市場をリードするクラウド・エコシステムのサービスの一部に組み込まれることにより、そのエコシステムが持つマジョリティーユーザに対してサービスを提供することで安定した持続的な成長を見込むことができるでしょう。

クラウド・エコシステムでの顧客基盤を蓄積することで、利益ベース蓄積型の収益モデルが可能となります。

ベンチャーキャピタルがベンチャ企業に投資する視点

「イノベーション・エコシステムと新成長戦略」の記事の中では、ベンチャーキャピタルがベンチャ企業に投資する視点として、以下の4つをあげています。

1.プロダクトのコアの評価
 1)インベンション・フェーズであればコア技術と市場性
 2)イノベーション・フェーズであればビジネスモデル・社会システム
2.マーケティング・販売戦略の評価
 ビジョナリー・ユーザーを抱えている大企業との販売チャネルの提携戦略
3.資金ファイナンス力
 資金の相談も含めて戦略的に付き合えるベンチャーキャピタルと事業会社と提携
4.経営者
 創業経営者が、公開できる組織経営の会社になるまでの経営運営を透明性をもって実行していく信頼できるアントレプレニューアーであること

クラウドの分野でいえば、ベンチャー企業が、クラウドのコア技術とその技術が市場性を持っているかという技術の視点、サービスを提供するにあたってのビジネスモデルが描け、社会システムに組み込まれているというのも重要な視点になります。

さらに、大手クラウド事業者と提携することで、資金面も含めてクラウド・エコシステムに属し、コアユーザを獲得し、さらにマジョリティーユーザへのアプローチが可能なところもポイントです。創業経営者の経営力ももちろん重要でしょう。

ベンチャーキャピタルとクラウド・エコシステム

ベンチャー企業に加えて、ベンチャーキャピタルが発展していくためには、クラウド・エコシステムでシステム化されたイノベーション環境が構築できている点があげられます。さらに、ベンチャーキャピタルに流れていくための資金側の環境と、ベンチャービジネスが群生するためのクラウド・エコシステムのビジネス環境という投資先の環境が成り立てば、経済の持続的な成長が期待されるところです。

 

 

※担当キュレーター「わんとぴ

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