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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

ロボティクスの開発とAIの開発が高速でシンクロしているシリコンバレーの1週間をFigure社CEOブレット・アドコックがXでまとめてくれている

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本ブログをお読みの方で、ふだんからX (Twitter)で米国の最新情報を入手している方は、あまりいらっしゃらないと思います。

世界最大のヒト型ロボット/ヒューマノイドの会社になろうとしているFigure社のCEO Brett Adcockが数時間前に非常に興味深い投稿をしていました。彼がCEOとして常時ウォッチしているロボティクス業界動向及びAI業界動向で非常に重要な出来事が過去1週間に起こったというので、1つひとつを1投稿にまとめ、それをスレッド化して(X投稿が連なる形)流していたのです。日経新聞で例えれば「今週1週間の重要ニュース10本のまとめ」という感じです。

米国でロボティクス業界にいれば、Brett Adcockの発言はある意味、最も先読み力のある経営者の発言として重視されます(例、彼が言及したスタートアップは成長性がある企業としてVCからも注目される、等)。

オリジナルの投稿は以下。

Alternative2025Jul14c.png

翻訳すれば、

今週のAI・ロボティクス領域はゲームチェンジ級のアップデートが続出。
xAI、Perplexity、Hugging Face、Figure、OpenAI、Microsoft、Google、Daxo Robotics、UC Berkeleyまで網羅してまとめた。
このスレで全体像を掴んで、次の一手を考えよう。

となります。

Brett Adcockによれば今週はAI分野とロボティクス分野において「ゲームチェンジ級」の出来事が連続して起こったとのこと。そのシリコンバレーのリアルタイム感を感じていただくために、これに続くスレッドを翻訳してみましょう。

Brett Adcockがまとめた「今週のAI & ロボティクスの重要ニュース16本」

✔︎ xAI
Grok 4と、そのマルチエージェント版「Grok 4 Heavy」をリリース。
AIME 2025、Humanity's Last Exam、Arc-AgiといったベンチマークでSOTA(最先端)性能を発揮し、Gemini 2.5 ProやOpenAIのo3を上回る結果を達成。
API経由でも利用可能で、256kトークンのコンテキストウィンドウをサポート。


✔︎ Perplexity
「Comet」を発表。
エージェント機能を搭載したAIファーストのブラウザで、同社の回答エンジンと常時オンのアシスタントを組み込み。
タブ内で質問対応、メール管理などのタスクも手伝ってくれる。
月額$200のプランで利用可能。


✔︎ Hugging Face (ロボティクス関連、動画あり)
「Reachy Mini」の予約を開始。
表情豊かなオープンソースの卓上ロボットで、価格は$299から。
人間とのインタラクション、クリエイティブコーディング、AI実験向けに設計されており、Pythonでフルにプログラム可能。


✔︎ Figure(自社アップデート)(ロボティクス関連、Figure社告知)
7〜9月でヒューマノイドの製造台数を約3倍に拡大予定。
製造、サプライチェーン、フリート運用を支える293名のチーム体制で、10万体規模の汎用ロボットを見据えたラインオブサイトを確保しています。
素晴らしいディスカッションをLoganとできました。


✔︎ OpenAI
Jony Iveのio Products, Inc.の買収を正式に完了。
IveとLoveFromのデザインチームは、今後OpenAIのデザインとクリエイティブディレクションを指揮しつつ、独立性も維持する形。


✔︎ Microsoft Research
BioEmu 1.1をオープンソース化。
タンパク質が実験や細胞内でとる構造の集合状態を予測し、動きや機能を高精度で再現するAIツール。


✔︎ Google
今週複数のアップデートを発表:

  • Watch OS 4+でGeminiを提供開始

  • Androidの「Circle to Search」にAIモード追加

  • Veo 3がオーディオ付きのファーストフレーム画像→動画生成をサポート

  • MedGemma 27B マルチモーダルモデル、MedSigLIPなど医療AIモデルをリリース


✔︎ Daxo Robotics (ロボティクス関連、動画あり)
「Muscle v0」を発表。
無限自由度を持つソフトロボットハンドで、人間の筋肉制御の基本原理(コンプライアンス、冗長性、固有感覚)を再現。


✔︎ UC Berkeley (ロボティクス関連、動画あり)
「ViTacFormer」を紹介。
高解像度の視覚データと触覚データをクロスアテンションで融合する、ロボット操作向けの統合パイプライン。
多指ハンドによる精密で長期的なタスクを可能に。


✔︎ Moonvalley 
「Marey」というAI動画モデルをリリース。
ライセンス取得済みの映像で学習し、著作権問題を回避。
監督がカメラワーク、キャラクター、背景、ライティングを制御可能で、VFXワークフローに統合。
月額$14.99から。


✔︎ Mistral
新モデル「Devstral Small」と「Medium 2507」をリリース。
エージェントタスクやソフトウェアエンジニアリング向け性能を向上させ、コスト効率も重視。
API経由で利用可能で、SmallモデルはHugging Faceでも提供。


✔︎ Proactor
v1をリリース。
コンテキスト認識・メモリ強化型の「自律的AIチームメイト」で、プロンプト不要で自ら認識・思考・行動し、ユーザーの作業に適切な情報やガイダンスを提供。


✔︎ 中国・MagicLab (ロボティクス関連、動画あり)
「MagicBot Z1」を発表。
身長約140cm、11自由度の「MagicHand S01」、360度認識、約2時間稼働。
起伏のある地形でも歩行・走行し、転倒から素早く復帰可能。


✔︎ 中国スタートアップ・Robot Era (ロボティクス関連、動画あり)
シリーズAで約7,000万ドルを調達。
既に200台以上の主力製品を出荷済みで、STAR1ヒューマノイドやXHAND1ロボットハンドを展開中。
今回の資金で研究開発と量産を加速。


✔︎ Weave Robotics (ロボティクス関連、動画あり)
ステルス状態を脱し「Issac」を発表。
家庭向けの車輪型ヒューマノイドで、音声、アプリ、テキストで操作可能。
片付け、整理、給餌、水やり、写真撮影まで多彩な家事を自律でこなす。


✔︎ Figure(採用情報) (ロボティクス関連、Figure社告知)
新しい製造部門「BotQ」で採用中:

  • 倉庫リード

  • ソフトウェアテストエンジニア

  • エンドオブラインリード

  • 設備エンジニア

  • テクニシャン

  • 製造エンジニア
    応募はこちら: figure.ai/careers


今週のAIとロボティクスのまとめは以上です。
最新のリサーチ情報を毎週シェアしているので、興味ある方はぜひフォローしてください。
もしこのまとめが役立ったら、ぜひ「いいね」や「リツイート」で広めてもらえると嬉しいです。

非常にクレバーな広告費節約&自社PR拡散戦略

この一連のニュースまとめでBrett Adcockが何をやっているかと言うと、

◉ AIとロボティクスの最大手や最有力スタートアップのニュースに混ぜて、ちゃっかりと自社のニュースを流し、人材採用の告知も行っている。これはPR戦術として極めて有効。しかも「人に役立つと思ったらぜひシェアしてくれたまえ」と拡散を奨励。結果として数十万インプレッションを獲得している。(これをX広告でやろうと思ったら対象を絞り込んだ場合、2,000ドル〜4,000ドルの費用になるそうです。これを節約している訳です。)

◉ 自分がいるシリコンバレーのロボティクス状況は、世界中の注目を集めているAI開発最前線とシンクロしていることを、啓蒙的に告げている。事実彼は、"Digital AI"という用語と"Physical AI"という用語を並列させて、前者と後者がリンクしていることを理解させている。(生成AIとフィジカルAIは同期しているよ、と教えている。フィジカルAI = AI搭載のロボティクス)

非常にクレバーなやり方だと言うことができます。イーロン・マスクのTesla社Optimusを追い越して、また中国のUnitreeやHBTECHを軽く凌駕して、世界最大のヒト型ロボット/ヒューマノイド会社になろうとしているCEOだけあります。

彼がYouTube動画化されるシンポジウムやインタビューによく応じているのも、簡単に言えば、VCの目に止まって資金集めがしやすくなるためです。シリコンバレーだけでなくサウジアラビアや欧州のファンドにもFigure社の存在をアピールするためです。

ちなみに小職が先週告知した「シリコンバレー最先端ヒューマノイド視察ツアー」(10月27日東京出発、11月2日東京帰着)では、このFigure社も視察予定です。

また、上の投稿で取り上げられているUC Berkeley (UC Berkeley Hybrid Robotics Lab)も視察予定です。

Brett Adcockも中国の先端的ヒューマノイドを注視している

また、米国シリコンバレーでヒューマノイド開発(商用販売も間近いようです)をする彼の視野には、競合である中国の先端的なヒューマノイド企業の動向もしっかりと入っていることがわかります。やはり日進月歩で新型が続々と登場する中国の動向は、ヒューマノイドの世界全体状況を把握するために不可欠なのでしょう。本ブログでも中国の動向を再び報じなければいけないと思いました。

(ヒューマノイドはいわゆるデュアルユース技術=軍民両用技術であるため、潜在的な敵国との交流は経産省により規制されている。弊ブログ 日本の大学/研究機関が中国企業と連携してロボット開発を行う際に「安全保障貿易管理」面の配慮が求められる をご覧下さい。このことがあるため、弊ブログではこのことを知って以来、中国ロボティクスの状況を報じることは控えていました)

中国のMagicLabが発表した新型ヒューマノイド「MagicBot Z1」について、彼が書いている内容を端折らないで訳します。

中国のMagicLabが身長4フィート7インチ(約140cm)のヒューマノイド「MagicBot Z1」を発表。

11自由度の「MagicHand S01」、360度の認識機能、約2時間の稼働時間を備え、さまざまな地形に適応しながら歩行・走行が可能で、転倒からの素早い復帰も実現している。

日本のロボティクス関係者の方々には、ぜひとも添付されている動画を見ていただきたいです。

明らかに軍用を想定している敏捷性、バランス性、攻撃性(最後の方のキック)です。中国のヒューマノイドを紹介する動画では、格闘技をやったりサッカーをやったり、蹴られてもバランスを保つなど、アクロバティックな身体性能を強調するものが多く、これは、NVIDIAの最先端のエッジコンピュータが禁輸により搭載できないので、またNVIDIAの最先端AI半導体による高度なトレーニング/シミュレーションができないので「脳」が弱く、必然的に、(資金を集めるために)アクロバティックなデモンストレーションが好まれるためだと考えてきました。

中国政府は先端的なヒューマノイド開発に多額の出資もしていますし、ロボットの"智能化"の産業育成政策を過去数年続けてきています。この中には、容易に推測されることですが、ヒューマノイドの軍事利用も目標として入っていることが確実です。死傷することのない軍隊が想定されています。

Brett Adcockが「MagicBot Z1」を紹介した意図には、「中国の軍事利用を想定したヒューマノイド開発はここまで来ている」と注目させる意味もあったでしょう。

YouTubeにも動画が上がっていたので(公開から1週間しか経っていません)以下で共有します。英語の説明をよく見て下さい。明らかに軍用を意図しています。中のソフトウェアは書き換えが可能だそうです。

家庭用途の洗練されたWeave Robotics社「Isaac」にも要注目

Brett Adcockが紹介していた新手のヒューマノイド企業Weave Roboticsによる「Isaac」も要注目です。動画を見ると、なかなか洗練されたデザインであり、人間とのコミュニケーションも非常に"知的で洗練されている感じ"がします。アイザックという名称ですから、それなりに脳の訓練は受けているものと思われます。

今年の秋に最初の30体が顧客の元に届けられると告知しています。限定的な最初期ユーザーに配って、家庭内の実証実験を行うのでしょう。まだスタートアップですので、日本からの出資などの可能性もかなりあると思われます。本社がサンフランシスコですので、10月27日出発のヒューマノイド視察ツアーの訪問先に含めたいところです

このように、ニョキニョキと新型ヒューマノイドが市場に現れる背景には、NVIDIAのロボット開発用技術スタック活用による、高速な開発とトライ&エラー(デジタルツイン仮想空間にて行われる)があることは、容易に推察できます。

別な言い方をすれば、NVIDIAの技術スタックがなければ、こんなに早くAI搭載ロボットが開発できる...ということはないでしょう。NVIDIAのロボット開発技術スタックの百貨店的な総覧記事はこちら→ NVIDIAがGTC2025でお披露目した茶目っ気のあるAI搭載ロボット「Blue」の技術詳細とフィジカルAI



【告知】

シリコンバレー最先端ヒューマノイド視察ツアーのご紹介 アップデート版

視察申込受付中!申込受付締切は9月10日!

個別の企業様では訪問しにくい企業ばかりです。この機会をぜひご活用下さい!

視察定員は12名となりました。現地でのハンドリング等を検討した結果です。

【視察の狙いと目的】

日本にいると信じられないほどのスピードで開発が進むアメリカのヒューマノイド/ヒト型ロボットの企業群。TeslaのOptimusを初め、Figure AI、Apptronics、Boston Dynamicsなど、YouTube動画で存在感を放つ企業は枚挙にいとまがありません。

今回、弊社で企画した「シリコンバレー最先端ヒューマノイド視察ツアー」は、シリコンバレーに拠点を置く

  1. ヒューマノイド完成体企業
  2. 物流倉庫関連ロボティクス企業

を訪問し、相互交流のきっかけとなる内容になっています。

この視察をきっかけとして、御社と訪問先の個々の会社とで、今後の商談、提携、投資などの展開に入ることができるように視察メニューを設計しています。

この視察ツアーではAI + ロボットの日本の権威である早稲田大学 尾形哲也教授が視察内容を監修し、同行して下さいます。尾形哲也教授が各視察先との関係づくりのフックとなる講演をして下さいます。外国企業視察では、テイク&テイクの姿勢は好ましいものではなく、必ず、こちらから何らかのものをギブして、ギブ&テイクのやり取りにすることが鉄則です。そのため尾形哲也教授の日本のヒューマノイド研究を紹介する講演が深い意味を持ちます。

【訪問予定企業と期待される視察内容】 

Figure AIで期待される視察内容

将来ビジョン

Brett Adcock氏は「将来的には人間と同数のヒューマノイドが存在する社会を築く」と語っており、物流や家庭、製造現場へと展開していくロードマップを描いています。

製品ラインナップと技術概要

  • Figure 01
    初期プロトタイプとして2022-2023年頃に開発。物流や倉庫向けに設計され、物体移動や操作などを目的としたヒューマノイド。
  • Figure 02
    2024年8月発表。内部配線、バッテリー統合、6つのRGBカメラ、NVIDIA RTXベースのGPU、音声入出力、5本指/16自由度のハンドを備え、最大25kgの物体を扱えます。BMWの工場において実証テストも実施。
  • Helix(ビジョン‑ランゲージ‑アクションモデル)
    2025年2月発表のFigureの独自AIモデル。以下のような特徴があります:
    • VLA(Vision‑Language‑Action)モデルで、上半身全体(腕・手・胴体・指など)を高頻度かつ高精度に制御可能 。
    • Dual‑systemアーキテクチャ:System 2が場面理解と言語処理、System 1が視覚-動作制御を担い、リアルタイム性と高い汎用性を両立。
    • 複数ロボット同時制御が可能(2体同時にHelixで制御)、音声で指示された動作を実行 。
    • 家庭向けユースケースのデモ(例:買った食材を片付ける)にも活用され、家庭での実用化に向けたAI制御戦略の紹介が可能。

直近の実証・実装成果

  • 物流現場での進展(Helix)
    2025年6月時点で、Helixはさまざまな形状の包装(柔らかい袋、封筒など)にも対応し、ヒトに近い速度と精度での搬送処理を実現。1パッケージあたりの処理時間は概ね4.05秒(以前の約5秒から改善)、バーコード読み取り成功率も約95%と飛躍的向上 。
  • 適応的行動:ロボットがパッケージのしわを"軽く押す"ような動作を自発的に学習し、コード読み取りを助ける動作も観察できる。

1X Technologies シリコンバレー拠点で期待される視察内容

製品ラインナップの技術説明

  • EVE:物流・医療・セキュリティなど産業用途向けの車輪式ヒューマノイド。アクチュエータや制御技術の応用事例。
  • NEO Beta → NEO Gamma:家庭用二足型ロボット。歩行、物体操作、柔らかい被覆、安全設計、内蔵AIモデルなど技術の進歩。

デモンストレーション

  • GTC(Nvidia)での実演のように、ロボットが家の中で歩行しながら掃除、植物への水やり、家具を避けて移動、といった日常シーンを再現する実演。
  • 現段階では完全自律ではなく、遠隔オペレーターによるテレオペレーションによる動作制御が多く、これもリアルに示される可能性。

AI・データインテグレーションの解説

  • 家庭内でのロボット利用によって得られる映像・音声データを用いたAIの学習プロセスや、遠隔操作とのハイブリッド駆動など技術戦略の紹介。
  • OpenAIやNvidiaとの協業事例や、インハウスでのモデル訓練体制。

Boston Dynamics Mountain View Officeで期待される視察内容

​​ソフトウェア&プラットフォーム解説

  • Spot SDK (商用化されており日本でも発売されている四足歩行ロボット)や Orbit (ロボット複数をマネジメントするフリートマネジメント技術)プラットフォームなど、Spot に対する開発環境や運用支援ツールの技術解説が期待されます。
  • また、ロジスティック系ロボティクス(Stretch など)とのインテグレーションについても期待できます。

実証デモンストレーション

  • 実ビジネス(物流/点検等)現場に近い環境での動作確認:Spot による施設巡回や点検、Stretch による倉庫内作業など、商業展開中のロボットのリアルな挙動を見学できる可能性。

Weave Robotics(ヒューマノイドのニューフェース)で期待される視察内容

Weave Robotics の概要

  • Weave Robotics は、Y Combinator の 2024 サマー・バッチ出身のスタートアップで、エヴァン・ワインランド氏(元 Apple Siri 担当)とカーン・ドゥイルスオズ氏らが共同創業。2024~2025年にかけて創業された、比較的新しい企業。
  • 同社が手がける初の家庭用ロボット "Isaac" は、「家の中の雑然とした場面を自律的に片付け」、「洗濯物をたたむ」、さらには「家を離れている間の見守り」などを行うヒューマノイド型ではない家庭用アシスタント型ロボットです。
  • 最大の特徴は 2025年秋に最初の 30 台を出荷予定という点。月額型サブスクリプション(約 US$1,385/月)か、一括購入(約 US$59,000)で提供予定。

技術解説

  • ハードウェア構成:可動関節の構造やモーター・センサー選定、カメラ収納機構などの詳細。
  • 自律ロジックと人間とのインタラクション:音声認識やアプリ連携によるタスク指示、遠隔操作 Remote Op の仕組み。
  • システムのモジュール設計と拡張性:ソフトウェアスタック・アプリとの連動・将来的な機能拡張の方向性。

デモンストレーション

  • 実演:家事タスクの実行:掃除状態認識 → 片付け → 洗濯物の畳み作業など、一連の流れのリアルタイム展示。

Ambi Robotics(UC Berkeley発の倉庫ロボティクス企業)で期待される視察内容

企業紹介と開発背景

  • 創業経緯:UC BerkeleyでのDex‑Net研究からスタートし、実用向けSim2Real AI技術に進化させた過程。
  • 企業ミッション:AIとロボットの力でサプライチェーンの複雑な課題を解き、人の働きを支えることを目的にしている背景。

技術・製品紹介

  • AmbiSort A‑Series / B‑Series:小包の自動仕分けを可能にするAI駆動ロボットシステム。多様な包装形態に対応し、効率化と安全性の向上に寄与。
  • AmbiStack:AIを活用し、多種多様なSKU(商品)を高密度にパレットまたはコンテナに積む最適化ロボット。倉庫のスペース利用と物流コスト改善を支援 。
  • AmbiOS(Sim2Real AI):ロボットの学習速度を劇的に高めるシミュレーション→現実環境への移行に優れたAIオペレーティングシステム。
  • PRIME‑1(Foundation Model):倉庫オペレーション向けに特化されたAIの基盤モデル。3D認識、ピッキング、品質検査など多様なタスクに適応可能な生成モデル 。

デモンストレーション

  • AmbiSortによる自動仕分けの実演:アイテムの認識、適切な搬送先への選定、仕分け精度や速度の確認。
  • AmbiStackの積み付け最適化デモ:「3Dテトリス」とも言われる高密度積載をリアルタイムに実演。

【視察日程】

    • 10月27日(月曜):日本出発
      • 17:00頃 東京羽田空港からサンフランシスコへ出発(直行便利用)
    • 10月27日(月曜):
      • サンフランシスコ到着、シリコンバレーへ移動。
    • 10月28日(火曜)
      • 上記の企業1社〜2社を視察予定。先方とスケジュール調整中

  • 10月29日(水曜)

      • 上記の企業1社〜2社を視察予定。先方とスケジュール調整中


      • 10月30日(木曜)
        • 上記の企業1社〜2社を視察予定。先方とスケジュール調整中


        • 10月31日(金曜)
          • 予備日


          • 11月1日(土曜):サンフランシスコ出発 (直行便利用)
          • 11月2日(日曜):東京羽田空港到着


            • 各訪問先ともロボティクスに詳しいシリコンバレー在住ITジャーナリストが通訳として同行します。
            • 空き時間にはシリコンバレーならではのGoogleキャンパス見学、コンピュータ歴史博物館見学などシリコンバレーにちなんだアクティビティを予定
            • [現地における移動は全てUBERタクシー3-4台への分乗となります](理由は米国におけるマイクロバスチャーターにしますと、1人当たりの視察代金が35万円アップとなってしまいます。視察代金総額を落とすため、現地ではUBERでの移動となりました。UBER手配等の一切は後方支援を担当しますインフラコモンズにてカバーいたします)

            ✔︎ 最小催行人数と定員:最少催行人数は10名。現地でのハンドリング等を細かく検討した結果、定員は12名といたします。12名になった時点で締切とさせていただきます。

            ✔︎ 申込期間:8月1日申込受付開始(JTBのOASYS申込ページより)、締切:9月10日(見積・請求はJTB)

            ✔︎ 申込:【アメリカ視察ツアー OASYS】にて受付。ツアーパスコード:tMCVCFZx5F 操作方法は下端参照

            ✔︎ 旅行代金:127万円(燃油サーチャージ・空港使用料別)

            ◎宿泊先:Comfort Inn Palo Alto

            【視察監修・同行】

            早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 表現工学科 尾形哲也 教授
            2025年よりAIロボット協会理事長。2025年よりJST CREST領域研究総括。深層学習、生成AIに代表される神経回路モデルとロボットシステムを用いた,認知ロボティクス研究,特に予測学習,模倣学習,マルチモーダル統合,言語学習,コミュニケーションなどの研究に従事。

            【視察企画・後方支援】

            株式会社インフラコモンズ 今泉大輔(当ブログ経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI / ADAS業界日報 by 今泉大輔 運営執筆者)。今泉も同行します。

            ヒューマノイドに関して積極的に情報発信を行なっているYouTuberの柏原迅氏も同行します。

            【資料請求および旅行について】

             株式会社JTB  
             https://www.jtbcorp.jp/jp/
             ビジネスソリューション事業本部 第六事業部 営業第二課内 JTB事務局
             TEL: 03-6737-9362
             MAIL: jtbdesk_bs6@jtb.com
             営業時間:月~金/09:30~17:30 (土日祝/年末年始 休業)
             担当: 稲葉・野田
             総合旅行業務取扱管理者: 島田 翔

            【JTB OASYSの申込最初のステップを解説】

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