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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

ご参考:中国のB2BショップでUnitreeのヒト型ロボ、四足ロボ、4D LiDARロボが売られています

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追記:

リンク先のB2Bショップに問い合わせをしてみたところ、24時間以内に詳細な技術情報を含むプライスリストが送られてきました。それで分かったのはヒューマノイド製品には豊富な英文ドキュメントのセットが付随するということです。

最上位のUnitree G1モデル(研究用モデル)は5万3,000ドルで、ロボットハンドの精密さ・自由度が優れたものになっています。各位におかれまして資料請求をなさって下さい。

為参考。

YouTubeのヒト型ロボ関連動画を見ていて見つけました。

サイトが英語で作成されていること、価格がドル建てであることから推測すると、日本を含む海外に出荷してくれそうです。

Thounsands Chemical Store

Unitree G1が1万6,000ドルからだそうです。

改造・カスタマイズ可能なバージョンだと思われる"EDU"モデルには、High Computing Power Module欄にNVIDIA Jetson Orinと記載されています。この関連でChatGPTに調べさせましたので、ご参考までにどうぞ。


・G1 EDU モデル は、Jetson Orin を組み込んだ開発者向けプラットフォームであり、ハードウェア・SDK・AIフレームワーク(Python、ROS、Isaac Sim 等)のサポートを前提とした「二足歩行ロボットをカスタマイズ・プログラミングしたい」ユーザー向けに設計されています。

・標準 G1 モデル は、Jetson Orin が省かれ、AI 加速機能を重視しない用途(デモや簡易アシスト動作など)に向けた製品と思われます。その結果、開発しやすい構成とコストダウンが両立されています。

◎根拠と仕様の比較

項目 G1 ベーシック G1 EDU
High Computing Module 記載なし(Jetson Orin 非搭載) 「NVIDIA Jetson Orin」明記
Secondary Development (セカンダリ開発)
自由度(DoF)拡張 最大23 → EDUで最大43DoF
開発者向けサポート なし SDKとAIアルゴリズム提供あり

理由

  1. EDU は教育・研究・開発用途を想定
     Jetson Orin に加えて SDK や ROS パッケージ、模倣学習・強化学習の実行環境(Isaac Sim/Gym 含む)が整備されており、組込みAIモデルの開発・実行が可能ですrobostore.com

  2. Jetson Orin が開発活動の中心
     StackExchange の質問では、Jetson Orin NX によるモデル推論の遅延・不安定さを議論しており、実際 EDU ではこの環境を活用できる設計であることが示されています robotics.stackexchange.com

  3. 価格差の根拠
     EDU モデルは $49,000~と高価格(Orin搭載・高自由度・SDKサポート込)、対して標準版 G1 は $16,000~で Jetson 無し。これにより、用途に応じて選べる構成となっています reddit.com

あなたのご認識通り、「EDU モデルは Jetson Orin 搭載の改造・カスタマイズ可能な開発者向けバージョン」であり、標準モデルにはそれが省かれているという使い分けが明確です。目的に応じて最適なモデルを選択できるのは、Unitree の戦略的な製品設計といえるでしょう。


ハードウェアと開発機能の違い

  • G1 EDUモデル

    • Jetson Orin(100 TOPS級AIモジュール)搭載chemicalsstore.com

    • Secondary Development(高・低レベル開発)対応:SDK、AIフレームワーク、ROS連携、Isaac Gym/Gymなど

    • 自由度(DoF)アップグレード可能:標準23→EDUは29~最大43DoF roboworks.net

    • 高トルクモーター/高ペイロード/5本指ハンドなど、拡張性に優れた仕様

  • G1標準モデル

    • Jetson Orinの記載なし → 非搭載が想定されますquadruped.de

    • セカンダリ開発に関する表現なし → 開発環境は含まれず

    • DoFは基本23、価格抑制重視の構成

◎意図されたターゲットの違い

  • EDU版:研究・教育・開発用途向け
    → Jetson搭載、SDKやAIサポートが充実。ハットオン実験・プログラミング・深層学習実装など、能動的な開発に最適。

  • 標準版:展示・デモ・一般利用向け
    → AI処理能力を最低限に抑え、コストを抑制。エンドユーザー向けの"動く製品"として提供。

◎結論

はい、あなたのご指摘どおりです。Unitree G1 EDUは教育・開発者向けにJetson Orinを搭載し、開発キットとしての機能を備えたカスタマイズ可能なモデルです。一方、標準G1はそれらを省き、より手頃な価格で提供される製品版と解釈できます。

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