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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

好奇心領域の分散受け持ち体制

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「華氏451」という映画をはるか昔に観ただけで記憶があいまいになっており、原作取り寄せ中なのですが…。確か、近未来社会において読書が禁じられて、それでも本好きな人のために「1人1冊本を暗記する」という役割分担が広がり、本を読みたい人がいればその本を担当している人に会って、口で語ってもらう…という設定になっていました。

サブプライム問題から東京北区の焼肉屋まで、現在のように関心領域が拡散し、多様化し、細分化している時代においては、1人がカバーできる範囲では到底、社会の全体を把握することができません。例えば私の場合で言うと、スポーツの領域はまったく抜け落ちています。誰がどの球団でどうしたという情報はまったく追いかけていません。インプットゼロ。これはおそらく、この分野の情報を毎日普通にインプットして日常的に話題にしている人から見たら、こいつ宇宙人かと思われるほどだと思います。
たぶんかなりの数の人にとって、社会全体を把握するということの範疇にスポーツ関連の動向は含まれているわけで、そういう人からすれば私は社会全体を把握してないということに…。

こうした例はいくつもあると思います。サブプライムのことなんか関係ないやと思っている人もいるでしょうし、十条商店街の店舗の入れ替わり状況なんか社会把握に一切関係ないと思っている人もいるでしょうし。

企業活動のリサーチでもってギャランティをいただいるわけですが、追い切れない分野はたくさんあります。最近は新しい商売の準備もしているので、買い込んだ満州関連本、日本軍参謀本なんかもぜんぜん読めていない。週末などはオライリーのサーバーセキュリティ本なんかをじーっと見ていなければなりません(自室ではオライリー本が唸ってます)。

華氏451ではありませんが、人が、ある領域を定めて、「これオレのテリトリー、この分野では誰にも負けないもんね」とフラグを立てて、それでそこの部分では情報収集と分析を猛烈にやる。で、その分野の濃い情報と、情報インプットの量の膨大さがないとできないような状況分析については、その人のところに聞きに行く。

そんなことができるようになれば、知的プレッシャーが減るんでしょうね。どうなんでしょ。

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