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【教えて詳しい人】AIによる情報共有・分析とNeeds to Knowの原則とインサイダーについて

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このオルタナティブ・ブログにエントリーしている方々はたくさんいらっしゃいますが、たぶん、自分が一番異色、というかIT素人だと思います。

IT業界企業に属したこともなければ、大規模IT開発に直接IT部門として携わったことがないので。

昔はだいぶ背伸びしてこのブログを書いていたこともありましたが、ここ数年のモットーとしては、知らないことは知らない、わからないことは人に聞く、それを恥ずかしい、と思わない、というのがあります。

そういう訳で、AIについて、ずっと昨今もやもやしているのがこのエントリーのタイトルになります。

AIは莫大なデータを処理してくれることはわかります。

企業に眠る膨大な情報をAIが処理してくれれば、様々な新価値が生まれそう、というのもわかります。

一方で、自分は事業会社において、「Needs to Know」の原則、というのにも育ってきました。

一応、自分が所属していた会社だけのルールでは無いようです。IT用語辞典、というのにも言葉が出ていました。

Need-to-knowの原則

その情報を知るべき人が知るようにすることで情報漏洩を防ぐ、という観点のものです。

知るべき人、というのは、職制上の階層や、部門の取り扱う業務内容にも拠る、と思います。

実際、単なるファイルサーバーでも権限管理がされている他、業務システムにおいては、そのデータオーナーに対してデータ利用権限の申請書を送り承認してもらうことがあるのではないでしょうか。

これとAIによる情報共有・分析・提案というのがどうも自分の中でしっくり来ないのです。

ある程度のロールの人達には、ある程度のデータソースのみで判断された結果が提供され、ということになれば、結局革新的な情報共有が生まれないのでは、と思うのです。

また、インサイダー取引などの疑いが掛かる、自分の権限を飛び越えた業績予測や事業計画にも触れるのではないか、と想像してしまうのです。

かと言って、その制限をすればする程、情報活用は進まない訳で。

そもそもの情報の質の担保もどうするか?というのもあります。結構、いい加減なデータ、ドラフトみたいなものが残っていたり、それに対する結論も示されていないようなこと、あるような気がするのです・・・経験上。

もちろん、全社員に全情報をつまびらかにしています、という企業様があるのも知っています。そういう企業様には十分に活用できると思いますが。

実際どうなんですか?企業でのAI情報活用の在り方。差し支えない範囲でこのおっさんにもイメージできる情報が欲しいと思う今日この頃です。

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