[業務告知]:[pepoz]のおもしろいところ(3):ドタキャンにはペナルティがある
[pepoz]では、キャストが15分単位、30分単位、60分単位で空き時間を公開し、それをオーディエンスに買ってもらいます。例えば、文学作品の朗読が得意な人が、30分程度なら集中度を高めてレベルの高い朗読を提供できるとすれば、30分の枠を売りに出します。
(ただ実際には本番開始直前に「あー聞こえますか?」「いえまだです。こちらはもうちょっと…」というやりとりや、本番提供直後に顧客満足度の入力などが発生するため、正味22分が本番の時間となります)
このように空き時間を売りに出す取引では、ドタキャンが大きな問題になってきます。
本番になった。予約したオーディエンスが来ない。メールを送っても返事がない。知らされたSkypeのIDにかけてみても不通。せっかくこの貴重な時間を空けて待っていたのに…。別なオーディエンスが買ってくれる可能性もあったのに…。
こういう問題は、ホテルにおけるノーショウと同様に対処すべきだと考えています。つまり、キャンセルポリシーを設定し、ある時点からは正規料金の50%のキャンセル料を徴収する、ドタキャンに近い状況では正規料金の100%のキャンセル料を徴収する、といった具合にです。
このへんはドライにやった方がいいと思います。
予約をしたオーディエンスのドタキャンと同様に、「私のサービス」を売るキャストのドタキャンというのも想定されます。これについても、ドタキャンされたオーディエンスの側では、「せっかくこの貴重な時間を空けて待っていたのに…」「この時間、別な仕事に振り向けることもできたのに…」といった同じ思いを抱くわけですから、公平なキャンセルポリシーで対処したほうがよいと考えます。
ということで、ピーポーズ株式会社では、本番開始48時間前から24時間前までは標準対価の50%をキャンセル料として相手から徴収(手数料などが差し引かれて別な相手にわたります)、本番開始24時間前を過ぎると100%をキャンセル料として徴収、というキャンセルポリシーを設定しました。
厳しすぎるでしょうか?いえそうは思いません。キャンセルポリシーに相応のドタキャン抑止力がないと、ずるずるになってしまうんですね。予約はしたけれど、本番の時間になっても現れない。これが常態化してしまうのはよくない。
特に、非常に忙しい方が非常に単価の高いサービスの取引をされる場合、ドタキャンがもたらすネガティブインパクトは相当なものになります。
従って、キャストの方にもオーディエンスの方にも、上のようなキャンセルポリシーを設定させていただくわけです。
これによって、安心して自分の空き時間を売りに出せるようになります。また、予約を入れる側でも、キャストがドタキャンで時間が無駄になってしまうという心配をせずに予約が入れられます。