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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

ある日検索をしているとGoogleのコールセンターから電話がかかってきたという話

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しつこく検索をしてみたのですが裏が取れなかったので、話半分で聞いてください。先日、部のえらい方が来日し、何人かでご飯を食べながら話を聞いてました。
彼はTreoのたぶん650を持っていて、米国にいる時はいつも使っているようです。日本に来る前に、Google MapかGoogle Earthで、自分の家からサンフランシスコ空港までのルートを確かめ、そのついでに、成田空港から都内のホテルまでのルートを確かめていたら、いきなりTreoに電話がかかってきて、「Googleですが。お客様は成田からホテルまでのリムジンを手配済みでしょうか?」とのこと。

これはものすごいことですよね。①この検索者はサンフランシスコ空港から成田空港へ飛ぶ人だということを把握した、②成田空港からホテルまでのリムジンはまだ手配済みでない可能性があると判断した、③この判断までに数秒とかかっていない、④待機中のオペレーターにプロンプトがとんで、瞬時に最適なスクリプト(売り文句)が表示され、それをもとにオペレータが架電した、⑤検索者の電話番号は把握しており(どのようにしてかは不明。たぶん電話番号登録済みのユニークユーザーとしてログイン中だったということか。あるいはTreoのユニークなハードウェア番号からPalmの顧客DBにアクセスしてたどったということなのか)、オートで架電した。これがあっという間に起こったわけです。たぶんβ版のサービスが始まっているんだと思います。Googleのコールセンターについては、こんな情報があったりします。

彼は成田からホテルまでのハイヤーを手配済みだったのですが、あえて、「いえまだですが」と答えると、電話の向こうのオペレータが「では、しばらくお待ちいただければ東京のリムジン会社の担当者におつなぎできますが、いかがいたしましょう?」とのこと。しばらく付き合ってみることにして、待ったそうですが、その時はたまたま東京につながらず、Googleによる東京のリムジン会社への斡旋が不発に終わってしまったそうです。

これ、すごくないですか?ある日ある時、Googleで検索していると、いきなりGoogleから電話がかかってきて、「お客様がお探しの商品は、こちらのお店からの方がお安くお取り寄せできます。いかがでしょうか?」なんてことになると、ハタ迷惑ではあるかもしれないけれども、安さや品質で明らかに勝る商品を提示されれば、心が動きますね。映画「マイノリティリポート」の世界も間近ということなのか。Googleが少しずつリアルな商空間に滲出してきてますね。

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