空き時間を仕事でびっしりと埋めたくなる性向について
年末年始やゴールデンウィークは仕事を目いっぱいするもの。という感覚(ライター感覚)で過去10年ぐらい来ているので、今年のように30日、31日あたりを人並みに大掃除などして過ごそうというのは、何かヘンな感じがします。
それでも読まなければならない本、多少なりとも目を通しておかなければならない本は20冊ぐらいあるし、例年、Macで作成する年賀状はまだこれからだし。とにもかくにも、ぎっしり感はあります。原稿や翻訳の仕事もそれなりにあったりとかするし。
それと引き換え、自分の周囲のシニアなコンサルタントの人は、すでに10年前ぐらいから、まぁそのリゾートというか暖かいところで家族とのんびり過ごす的なライフスタイルを確立なさっておられるので、それはそれでありだなと思います。要はスタイルが確立していればよいのです。
フリーランス根性というものが、80年代末ぐらいにできあがって、それは出版とか編集とかの周辺で食べている人たちを中心に、デザイナーやイラストレーターなどもそうだと思うのですが、なんとなく「空いた時間はみっちり仕事で埋めておかないと気がすまない」という傾向があるように思います。ヒマを恐れるわけです。世代が下るともう少し違うのかも知れませんが。
20代後半から30代前半にかけてこれが身につくと、たぶん以降ずっと、そういうスタイルで行くんだと思います。休暇で海外旅行へ行くにしても必ず、資料とPCと接続環境とで武装して、仕事の一部を持って行っていかないと気がすまない。
小さくとも自分の法人というものがあって、自分が自分の主人であると、長時間労働がまったく苦にならないんですよね。これは不思議です。現在はクライアント先へウィークデーはほぼ常駐という格好ですが、それでも契約形態的にも作業内容的にも、法人間の契約を結んだ事業主としてそこにいるので、長時間作業に伴うストレスはありません。もちろん睡眠時間が短くなったりすると、体力的にしんどいということはありますが。(なお、オフィスに長くいるからといって、フィーが上がる形式の契約ではありません)
これが、完全にボスの管轄下にあり、長時間作業をすることがそのまま拘束時間の延長として感じられるような状況だと、話はまったく違ってくるのでしょうね。
世の中小法人の代表者は、自分がいくら長時間作業が平気だからと言って、働いている人たちにそれを押し付けることがないように注意しないといけません。(つまり、オフィスからは早く出るのがいいということ)