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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

人並みに年の暮れ的に考えてみた

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今年は自分に限らず、Web2.0と呼ばれている、ネットワーク環境を前提とした個人の振る舞いの変化がよく実感できた年ではなかったと思います。
個人的には、バラバシの「新ネットワーク思考」とトーマス・フリードマンの「フラット化する世界」とを読んで、原理のようなものと、変化の潮流がよく把握できたのがよかったです。以前と以後では世界の認識ががぜん違うという感じです。
こういう世界の見え方の変化を味わったのは、Netscapeが登場して間もなく、Rimnetで個人ホームページの更新を始めたとき以来ではないかと思います。

このブログは昨年の9月に、自分が持っている新規事業のアイディアをなんとか現実のものにしようという野望を秘めて始めたものなのですが、今年夏あたりから、事業案に興味を示してくださる方々が出始め、特許もとりあえず出願するだけはやって、関係各位とご相談させていただいているうちに、何となく実現しそうな雰囲気ができてきました。
ローンチは2007年10月頃、決済が絡むビジネスになるので取扱高ということになりますが、開業2年目でだいたい30億円(ということは手数料収入でだいたいその1-1.5割程度)の規模のビジネスな感じです。当然、自分だけの力でできるものではなくて、そこはすでに伝統や実績のある関係各位様のお力によって初めて実現できるというビジネスです。自分の役割は今のところイニシエーター。

最近、自分の投稿では、プライシングの話とか、市場メカニズムの話とかがよく話題に出てきますが、あれはぼーっと思いついたことをそのまま記しているというよりも、どこかで現在仕込み中のビジネスに組み込むことのできる一要素、その候補という感じで記しています。実装されるものもあれば、却下されるものもある。そんな感じです。

ブログに限らず、パブリックなネットワーク上で自分の考えを披瀝する行為には、それなりに効用というものがあるんだということが、最近よくわかってきました。
フィードバックが得られれば得られたで最高ですが、得られないにしても、「それが読まれている」ということが非常に重要だと思います。弊ブログの場合、新規投稿をアップすると、おおよそ1,000~2,000人ぐらいの方々が来てくれます。いつもどうもありがとうございます。

以前、ブログを「読んでもらえること」自体が報酬なのであって。じわーん」というタイトルの投稿(というかメモ)を出しましたが、あれで言っていた”報酬”の副産物として、「出して→読んでもらって→それによって(なぜか)思考が深まる」ということがあると思います。
なぜ、自分の考えを披瀝することによって、直接的なフィードバックがないにしても考えが深まるのか。そのへんのメカニズムには、養老孟司が言っている、脳から肉体を通じて行う外界へのアウトプット→外界の変化→変化した外界から肉体を通じて脳にもたらされるインプットというサイクルが、実は外界だけではなくて自分自身にも関係してくるのではないかと考えています。

縮めて言えば、事業案ないしそれに近いアイディアのようなものがあるのであれば、パブリックなネットワークの上に乗せてみるのが先決ではないか。それによって何かがきっと変化するはずなので、あとは変化に呼応して自分の動きをアジャストしていけばいいのではないかということです。

まぁ締まらない投稿になってしまいましたが、2006年に感じたり考えたりしていたことはだいたい上のようなことです。

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