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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

次世代ブラウザの予感

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仮に、情報の爆発によって、今後新たな形の”ブラウジング”が求められるようになるとすると、その際の”ブラウザ”とはどのような形でしょうか?
昨日、Web2.0の基本を改めて勉強しようと思って、何冊か初心者向けの解説本を買い込み、どんな説明をしているのかを確認していた時に、ふとそんなことを思いました。

シンプルなロジックはこうです。

ブラウザの出現は、インターネット空間に情報が蓄積されて、生身の人間が一覧性を得られなくなることに呼応した現象
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平たく言えば、種としての人間が情報の爆発に備えて適応しようとした試みの一つ。淘汰によりブラウザが残った
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個人が書く情報が爆発しようとしている。これのツールとしてブログが出現した。(この際、情報の爆発が先か、ブログが先かという後先の問題は問わない。歴史的に見ればほぼ同じ瞬間)
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この状況における一種の”ブラウザ”としてGoogleが機能している。またよりパーソナルな存在としてRSSリーダーがある。
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AppleのiPodなんかも音楽状況全般における”ブラウザ”として解釈すると、しっくりくる。
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今後、情報がさらに爆発することは確実。そこでは、新しい形の”ブラウザ”が求められるだろう。現時点でわれわれの手元にある”ブラウザ”だけでは、ノイズと有用な情報をふるい分けられなくなって、ツールとしての意味をなさなくなる。
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では、その時の”ブラウザ”とはどのような姿をしているのか?

非常に素朴な思いとして、最高の情報処理デバイス的存在は、人間だと思っています。人間の脳にかなうものは当面はない。今後、分野の細分化、専門化がさらに進むにつれて、情報処理デバイスとしての人間の有用度はいやおうなく高まります。

新世代の”ブラウザ”とはその人間の、特に個人個人の知識の持ち方、個別具体的な概念の他者との共有の仕方などを”ブラウジング”するものでなければならないのではないか?簡単に言えば、「誰がこの問題に対して非常に的確な答えを持っているのか?」が瞬時にわかるものでなければならないのではないか?

そんなことを考えると、↓にあるようなSocial Network Analysis系のツールがものすごく近未来を示唆しているもののように思えてきます。

Touch Graph Google Browser

Touch Graph Amazon Browser

試してみてください。これらは、Outlogicのなかで、小田さんの投稿で知りました。小田さんどうもありがとう。先日紹介したJeff Hanの近未来インターフェースと組み合わせると、どのような個別具体的な問題でも、「それのもっとも正しい解を持っていそうな人」を瞬時に割り出せると思います。どなたか一緒にやりませんか?(^^;

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