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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

英語で説明しにくい「擦り合わせ」

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フラット化する世界において、世界市場に進出している日本企業が拠り所とすべき点は、藤本隆宏氏が提唱しているところの「擦り合わせ」とその周辺であろうことは、多くの方がお気づきだろうと思います。
この関連の議論はご存知のように少し発展していて、内部におけるインテグラル/モジュラー、外部におけるインテグラル/モジュラーをそれぞれ組み合わせた4つの戦略パターンに分化し、個々の企業が身を置く業種と状況に応じて適した戦略は異なるとされています。
「擦り合わせ」に対応した英語も「Integral」ということも定まっています。

それには異存はないとして…。この議論を米国の人などに説明する際に、「擦り合わせ型のアーキテクチャが重要なんである」という意味でごく普通に「Integral Architecture is the key...」などと言っても、あましピンとこなかったりして、大変です。
「擦り合わせ」という概念は非常に言語依存的な概念であって、たぶんほんとうにわかるのは日本人の間同士だけなのではないかということをちらと思ったりします。どうでしょうか?

仮にそうだとすると、製品の製造における「擦り合わせ」ができるのは日本人だけということになり、「擦り合わせ」(という言葉を駆使して、それを操作的に行えること)が日本の競争力の源泉のすべてとは言わないまでも、源泉の一部を担っている、ぐらいは言えるのではないでしょうか?なんちて、多少安易。

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