生産的な人間関係を持つ人が販売資源を持つと
1日に何度も投稿するのは、休日だが仕事をせねばならないという状況においてです(^^;。
いまService Science関連の資料を読んでいていて、Social Networkのソフトウェア的な把握に関連する記述にぶつかりました。ご存知のように今では、ネットワーク環境における人間の結びつき方をソフトウェア的に把握し図示することが可能です。
以前から、業務プロセスのWebサービス化が進んだ環境においては、一般的な個人が、経済的に意味のあるWebサービスをどこからか引っ張り出してきて、有意に組み合わせ、「その人個人が販売店である」ようなモデルが可能になるであろうと考えてきました。保険業における代理店に近い形です。
商品のディスプレイとしては、何かの端末をひとつ持っておればよい。場合によっては、実際の店に連れて行ってもよい。売り買いに必要になる資源(情報、在庫、販売プロセス管理、代金授受)をWebサービスの形で、その人に提供してあげて、実質的に何でも売れるようにしてあげる。ただ、個人個人の特性があるので、ある人は住宅関連に特化した世界で何かを売るのが性に合ってるだろうし、別な人はホームシアター関連製品をうまく売れるだろう。そのような、個人に合った製品分野の販売資源を、Webサービスで随時提供することで、これまでの販売チャネルでは得られなかった、別種の売上が発生するということはないでしょうか?
既存のネットショップがこれに近い構造を持っていますが、周知のように、多くのネットショップは月商100万円以下が普通。これは、ネット通販で売りやすい商品に限定があることと、ネットショップという形で顧客とつながれる、そのつながり具合になかなか濃密さがなく、結果的に大きな売上、大きな利益にはなりにくいということがあるのかも知れません。
一方、SNSでも何でもいいですが、リアルな社会において、濃密な人間関係を構築することにたけている人は、たぶん、「こないだ見たあの商品、いいよ」と日常的なコミュニケーションをするなかで、意図的ではない販促ができる。相手が「じゃ買ってみようか」となった際に、瞬時に販売リソースがWebサービス経由で与えられれれば(場合によっては、店に連れていってあげてもよい)、それで購買まで行き着く。そういうモデルが可能ではないでしょうか?その場合、その個人は、複数の企業の複数のジャンルの商品を扱うことが可能です。1人当たり売上高は実質的に青天井だったりするかも知れません。
命名すると「社会関係レバレッジド販売モデル、Webサービス支援体制付き」、英語で言うとかっこいいです、Social Relationship Leveraged Sales Model with Web Service Based Supports。いわゆるセレブな人なんか、これですごく稼げると思います。大手百貨店や大手セレクトショップや大手家電量販店などが取り組むに値するポテンシャルを持っているように思うのですが。
クルマ、しかも輸入車なんか、最高ですね。
仕掛ける側としては、現在のSNSで提供されているようなSocial Network Mapping技術で、どういう人が有望かを常時ウォッチしておき、適時一本釣りし、もっとも適切な販売教育を施して、「一人ショップ」に育成する。
これ、近未来のリテールモデルとして大いにありだと思いませんか?Service Scienceの具体形の1つでもあります。