古い人
昨晩は恒例のかぷせるイン赤坂でした。今日は5時起き。
Independent Contractorとは言いながら、平日はずっと詰めている状況で早3年近く。部内では一番古い人のひとりになりつつあります。期せずして各種のナレッジソースがどこにあるか、一番よく知っている人になっている模様。
月日は変わり、窓の外から眺めるTBSの敷地の光景も赤坂BLITZがなくなり、更地になり、風雲たけし城のどろんこフィールドができ、周辺のビルが撤去され、基礎用のくい打ちが始まり、今ではでかいクレーンが二基聳え立っています。
本社の米人管理職の方にレポートすることとなり、過去3年にやったこととこれから1年でやるべきことを3枚のパワポに凝縮し、説明し、了承を得ました。仕事の方向性が少し変わると思います。
ウチのオーディオシステムが最近めきめきとよい音を出すようになっています。少し前までSonus Faber Grand Piano Homeの片方のスコーカーがびびり気味になっていて、ピアノ曲を再生するとアタックのところが聞き苦しく、げんなりしていました。ジャズなどの常時そこそこの音量がある楽曲ならぜんぜん気にならないのですが。
完璧に修復するにはユニットごと取り替えるほかないので、だめもとでいいやと、ソフトドームでできているスコーカーのあちこちを指で押さえてみたら、びびりが止みました。これでピアノが気持ちよく鳴らせます。
このスピーカーはGrand Pianoと名づけられているだけあって、ピアノがそこそこよく鳴ります。倍音がみゅんみゅん出ている模様で、6畳程度の部屋なら「おぉー、ピアノが鳴ってる」という雰囲気が出ます。
パワーアンプのM-7050はでかくて重いので、通電して4時間ぐらい経たないと本来の音が出ません。最近往年のオーディオタイマーをヤフオクで入手し、午後5時から通電しておくようにしました。10時ぐらいに帰るとすごくよいコンディションになっていて、1曲かけておぉと満足できます。
日々数時間通電すると、たぶんオーディオシステム全体の音の通りがよくなるということがあるようです。オーディオタイマーぜひお試しください。(本格的に鳴らす際は当然ながら直コンセントですね)
とはいえ昨年10月ぐらいに手放したばかでかい(1本75kg)ダイヤトーンDS-90Cのあのすばらしくリアリティのあるピアノの鳴りっぷりのことを思うと心がいたみます。
寄る年波には勝てず、中のネットワークがもうぼろぼろのようで、コンデンサ劣化によるしょぼしょぼ音が出ている時間の割合が8割9割方になって、まともに鳴っている時は気持ちよく聴けるのですが、まともに鳴らないことによるストレスの方が多くなり、かなりの資金を投じてプロにお願いしてネットワーク一式を刷新するか、ヤフオクで売るかどうかを真剣に考え始め、奥さんの「部屋が広くなるよね」というアドバイスも参考にしつつ、ヤフオクで売ることとしました。でかいしネットワークがダメになっているということもあり、付いた価格が数千円。でもまぁ購入時6万ぐらいでしたから。引き取り手が現れただけでもよしとせねば。
最初はでかいだけで古びた音を出すどうしようもないスピーカーだと思っていましたが、その後、モニタースピーカーと言い切ってもよい、非常に素直な、従って機器の特性が如実に出る、気は優しくて力持ち、けれども繊細な音もきちんと出せるよというスピーカーであることがだんだんわかってきて、オーケストラとピアノの豪胆さを堪能し、DACの中級機を加えて以降はボーカルもものすごく品がよくなって、毎日楽しみにしていましたね。夜中だと怒られるので、朝8時台に2~3曲かけるという雰囲気。主に大貫妙子と竹内まりや。
ジャズもすばらしかった。
それからあとはクラブミュージック。なにせ40cmウーハー。しっかりした力のあるパワーアンプで鳴らすと、小空間なりにクラブ並みの音圧が体感できます。日曜日の昼ぐらいにしか試せませんが。実は比較的しぶいリミックスのアナログ盤を何枚か持っています。MONOやSaint EtienneのUnderworldミックスなんか、The OrbのLittle Fluffy Cloudsが入ったやつなんかも。
ピアノについて言えば、もうこれは本物と呼べる、ものすごく自然でリアルで実物大で、という感じ。これでグレングールドのゴールドベルクを何度も何度も繰り返しかけるわけです。きりっと引き締まったロジカルな集中が最後的には舞踏の印象につながります。
まぁでも手放したスピーカーのことを悔やんでもしょうがありません。何年かしたらたぶんJBLの4344ということになるんでしょうね。
経験的に把握したことですが、集合住宅などで夜間は小音量しか出せないという環境の場合、スピーカーは、かなりでかいやつで能率のよいのを置くとよいです。古いのでもネットワークに手入れがしてあればOK。でかいスピーカーは、微小音量時でも音像の骨格が失われません。おそらく微小音量でもエンクロージャー全体が微妙に鳴っていて、それが音像を形作るのだと思います。がたいが小さいスピーカーは鳴るエンクロージャーそのものが小さいので(当たり前ですが)、小音量時にはすべてがしょぼくなる傾向があるように思います。ただし、能率が低いと聞く最近のスピーカーについては不明。