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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

貨幣としてのトラックバック

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数年前までは電子決済に比較的詳しい方であり、「日経デジタルマネーシステム」(なつかしい)などにもあれこれ書いていたりしたのですが、最近は追いかけていないのであまし状況が把握できていません。

ふと思いました。トラックバックに金銭価値を乗せることはできないものでしょうか?私がXさんにトラックバックする際に、50円とか1200円とかを乗っけてしゅっとやる。

これ、以前にあった投げ銭に近い考え方ですが、現在のように広範に普及しているトラックバックに組み入れることで、規模の経済を勝ち得ることができるかも知れません。ペイパルならすぐに組み入れ可能でしょうか?ジャパンネット銀行の電子決済やイーバンクの決済が乗っけられるでしょうか?Edyは?Suicaは?
たぶん基本原理は特許で押さえられているでしょうね。それを逃れて実現は可能でしょうか?可能ならおもしろいですね。

伝統的にマイクロペイメントは、発行者vs消費者の関係で、貨幣価値は前者から後者へ流れるということを固定的に考えていました。
現在のブログにおける無形価値(知識、情報、考え方、評価、経験)の流通はまさに贈答であり、贈ったり贈られたりするものです。ここにおいてマイクロペイメント的な手当てがなされれば、互いに対等な主体の間で数百円か数千円が常に行ったり来たりしてて、ある時にはある主体に数万円か数十万円が滞留するかも知れないし、別な時には別な主体に数十万円が滞留するかも知れません。

多様な主体の間を転々流通するトラックバック貨幣。その昔、DigiCash社が夢に描いていた世界ですね。これが可能になると、互助的な経済みたいなのがゆるく成立したりして。オープンソース的な行為だけで生計に必要な金銭の過半を得る人が出てきたりとか。

文脈はやや異なりますが、PICSYには注目しています。

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