クラウドビジネスの展開
クラウド関連技術は、様々なレイヤの技術が成熟し、構想やビジネスモデルの具体性を帯びてくると、クラウド・エコスシステムの環境構築と整備とともに、経済の視点でクラウドビジネスを展開するクラウド・エコノミクスの視点が重要になってきます。
クラウドの持続性のあるビジネスモデルの展開には、クラウド・エコシステムを構築するとともに、クラウド・エコノミクスであるクラウドビジネスを推進するため、事業者やユーザがそれぞれ恩恵を持続的に享受でき、産業の発展にもつながる事業構造や経済圏の形成が重要となってきます。
クラウド事業者の場合は、事業の展開にあたって、価格競争力を維持するために大規模データセンター建設や大量のサーバの購入など、大規模な初期投資と、それに耐えうる財務力の強さも必要となります。クラウド事業は短期的に収益を確保することは難しく、環境激変に備えるリスク分散、コスト評価やROI(投資収益率)を考慮し、グローバル市場も視野にいれた中長期的視点に立ち、収益を確保できるビジネスモデルを構築していく必要があります。
業界をリードするクラウド事業者の多くは、クラウド事業への投資にあたって、自社の安定した収益を確保できているビジネスのリソースやノウハウを生かすことで、クラウドビジネスへと展開させていくケースを多く目にします。
今後、特にIaaSレイヤにおいては、コモディティ化が進み、規模の経済(スケールメリット)が優位に働く流れになっていくことが予想されます。クラウドビジネスにおいてどのようなモデルでマネタイズさせ、何年後に利益をあげていけるモデルに仕立てていくのか、クラウドというキーワードが浸透されてから、3,4年が経ち、クラウドビジネスの収益モデルの確立が重要な時期にきているといえるのかもしれません。
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担当キュレーター「わんとぴ」
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