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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

[メモ] カリフォルニア州高速鉄道の参画企業向けフォーラムは大盛況

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提出物が続いているため思うように更新ができません。やや旧聞に属する動きとなってしまいましたが、カリフォルニア州高速鉄道の推進主体California High Speed Rail Authorityが4月12日に開催した「フォーラム」は大盛況だったようです。

当日の写真がこちらのFlickrに上がっています

このフォーラムとは、競争入札に参加する意向を持つコンソーシアムが集まって推進当局が発表する情報を共有することと、高速鉄道建設作業の受託意向を持つ米中小企業が入札参加企業とコンタクトを持つこととを目的としています。カリフォルニア州高速鉄道計画では落札企業に対して、米国の中小企業への仕事の発注を義務づけているため、そうした企業群との面談の場が必要なわけです。報道によると1,000社以上が集まったとのことです。

日本からもJR東日本、川崎重工などが参加しました。記事によると、カリフォルニアの推進当局は先の大震災にもかかわらず、日本の新幹線では人的被害がなかったことを大いに評価しています

一方、このフォーラムと前後して、米オバマ政権による大規模な財政削減への取り組みが発表され、削減対象に高速鉄道への助成金が含まれるのではないかという観測もなされています。

カリフォルニア州の高速鉄道計画では、雇用促進効果も大いに見込まれていて、10億ドルを費やすごとに2万人の雇用が生まれるという試算があります(1人当たり5万ドル)。パーマネントな雇用であれば効果は高いと言えるでしょう。カリフォルニア州の住民も建設資金の一部の100億ドルを州の債券発行でまかなうことを了承しています。こうした公共事業的な性格があるため、建設計画はこのまま続行されるのではないでしょうか。

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