【注意喚起】2025年国勢調査で考える特殊詐欺対策のセキュリティ攻防視点
シリーズネタのように2010年から書いてきた国勢調査の話題です。2025年は5年に1度の実施年で10月1日スタート、今までの注意点として調査員の身分証とか見本がネットにありましたが、そもそも本物見たことないし、調査員のバッグがフリマで売られてたり等、どうすれば良いのだろうと毎回思っています。本年度の概要:令和7年国勢調査
昨年2024年の特殊詐欺被害額は、718億7,727万5,370円。本年も5月までの被害額で316億円の被害額が出ているようです。被害者の年齢も20-30代で急増していて、もう高齢者だけの話ではありません。
総務省統計総務省統計局所管の統計調査を装った「かたり調査」にご注意を!
国や地方公共団体の職員、統計調査員等が、皆さまに対し、電話や電子メールで統計調査の依頼をしたり、個人や世帯の情報を調査することは絶対にありません。
結局、これに尽きます。(詳しくは上記リンク先を参照ください。
一本釣りのように、敵が勝手に投げてきた糸についたエサ(自分が犯罪者になったとか、誰かに迷惑かけたなど)に
・動揺して
・あれこれ考えてしまい
・敵に余計な情報まで与えてしまい
エサをパクっと食べてしまう。急にそんな話になるとビックリです。
まず、勝手に投げてきたものを一旦置きます(一呼吸
・連絡先を確認して、こちらから折り返しかけましょう。
まぁそんなことしなくてもいいのですが、敵の嘘つきは「そんな折り返しの連絡先」を残せません。
これに限らず、主導権はこちらで握りましょう。これだけで基本その先に進むことはありません。
ちなみに前々回10年前に書いた注意点は、
1.絶対に知らない相手には何も話さない。
(すべてのインチキに有効な事ですが、顔の見えない相手、知らない相手には何も話さない!しかありません)2.配布時:書類をもらうだけ。
(直接手渡し配付のようですが、その場で何もする必要もなく、余計なことは言わないために、もらうだけにする)3.回収時:役所へ直接持参か、郵便で送る。
(これも直接回収のようですが、偽物と本物の回収員の区別はできないので、面倒でも直持参か郵送が一番安全)何よりも9月上旬から10月までの間しか調査しない!
ほとんど変わってないように思いますが、個人でも企業でもどこまで徹底出来ているのか?と。
10年前もネット回答でやった記憶があります。郵便物で届く配付資料をきっちり確認しないと、偽物QRコードのサイトに飛びそうなので、注意したいところです。QRコード詐欺とは?手口や見分け方、対策方法を徹底解説
守る立場と攻撃の立場
セキュリティを考える上で重要な視点として立ち位置があります。
事例:企業の情報漏洩対策
A:守る立場:ほぼすべての従業員の方々や取引関係者など
B:守らせる立場:ルールを作ったり守らせたり復旧をする管理者側
C:攻撃の立場:外部から情報を狙うもの、内側の不良因子など
ここではCで考えてみます。Bがどれだけ考え今までの事故事例を盛り込んでも、100%の防御は難しいです。Aが想定外の行動をすることはよくあることで、Bの立場は悩ましいものです。
一方のCは、1から100まで隅々を見ることもなく全体を見ているだけで、弱点は見えてくるもので、そこを狙ってきます。
圧倒的に攻撃の立場が優位であることを認識しなければなりません。
攻撃側の視点に立ち、弱点の見いだし方を徹底的に身に付けることが守りになります。二極の対立視点です。
セキュリティにおける攻防
守るための策を伝えるために、攻撃手法が丸見えになります。これをオープンな環境で行うか閉ざされた場だけで共有するかの違いだけですが、一般的にわかるものになりますから、社会的意義を優先します。
一方で本当に閉ざしたほうがいいセキュリティ上の問題も多くあります。ここでは言いません。
弘法大師の言う秘密には二義あり、如来の秘密と衆生の秘密と似ていて、本当に秘密にされているもの(ここで言う閉ざした方がいいこと)、我々が理解できない公開情報(立場による視点)のようなものです。(仏教カテゴリーの投稿
企業のセキュリティ対策においても同じで、先のAがCに変わるケースもあれば、AC対Bのような構図もあります。
しかし、守るための攻撃視点が重要であり、一歩先の多面的な視点を持つことで防御できることと考えています。
難しいことではありません。ちょっとした意識を持ち続けることの連続です。まぁこれが中々出来ないのですけどね。
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