メモ:ネット広告費が雑誌を抜いた
昨年後半、インターネットのコンテンツや広告の周辺を調べていました。
消費者が何に時間を使っているかに関する調査は、2005年以前のものなら2つぐらい見つかりますが、直近のものがなかなか見つかりません(20万~50万円の有料のやつは除く)。
直近の調査があるとすれば、10代は当然のこと、20代、30代、40代において、非インターネット系のメディアに投入する時間が前年比2ケタで減少していて、代わりにインターネットが増えているという傾向がくっきりと出ているはずです。
メディアは多数の関心を集めている限りにおいて広告メディアとしての価値を持つわけなので、消費者のテレビ、雑誌、ラジオに接する時間が少なくなっていくと、広告クライアントがインターネットに鞍替えするのは当然のことです。
(最近、地下鉄車内の広告が空きだらけなのは、みんなが携帯の画面ばかり見ているからかも知れません)
今日の「ネット広告費、雑誌を抜く 電通調査」というニュースはそのことを実感させてくれました。
この傾向はまだ数年は続くでしょう。インターネット広告費の成長率が他とは段違いですから。
すると、ある日、「テレビ広告費とインターネット広告費とははたして逆転するのか?」みたいなタイトルの付いた記事がどこかのメディアに出ている、という状況になるのかも知れません。
TVCMは好きですけどね。疲れている時に見ると、疲れが吹き飛ぶ時があります。
ただ、テレビ番組をそのままずっと見ようとは思いません。見たい番組を見たらなるべくすぐに消すか、テレビのある部屋から出ます。CGM界隈にいる人はみんなそうなのではないでしょうか。
人の関心、もっと広く言えば、人の心の変化は、現象として顕在化する時には、はたからは一気に変化したように見えます。けれども、実際はじわじわと進んでいるのですね。
これも歴史の必然と捉えて、既存メディアの側にいる企業さんなどは、事業体制などをなるべく早めにシフトするのがよいと思います。かけられる時間は向こう2年ぐらいでしょうか。