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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

NVIDIAロボティクス技術スタックを活用して産業ロボット/ヒト型ロボット/倉庫内自律搬送ロボットを開発する手順

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エグゼクティブサマリーを含む報告書全体を収録したPDFファイルをnoteで共有します。リンクが生きているので詳細確認に便利です。日本のロボティクス関係者に広く読んでいただきたいため、無料で公開します。ファイル共有がしやすいnoteに置いています。

エグゼクティブサマリー

本調査報告書では、NVIDIAが提供する最先端のロボティクス技術スタック(Isaacプラットフォーム、Jetson Orinシリーズ、Omniverse、Isaac GR00T N1ファウンデーションモデル等)を活用し、産業ロボット、ヒューマノイド(人型ロボット)、倉庫向け自律搬送ロボット(AMR)の3種類のロボットを開発するための手順と技術的詳細を解説する。nvidianews.nvidia.com developer.nvidia.com NVIDIA Isaacプラットフォームは、ロボットの設計からシミュレーション、AIモデルの学習・最適化、実機への展開までを包括的に支援するフルスタックのソリューションであり、世界的な労働力不足(推計5,000万人以上)に直面する産業分野の自動化を加速させることを目指している。本報告書ではまずNVIDIAのロボティクス向け技術群の全体像を示し、次に各ロボットタイプ別にロードマップを提示する。産業用マニピュレータではIsaac ManipulatorとJetson AGX Orinを活用した開発プロセス、ヒューマノイドではIsaac GR00T N1ファウンデーションモデルとIsaac Labによる学習アプローチ、倉庫AMRではIsaac PerceptorとOmniverseシミュレーション、Jetson Orin NXによる実装手法を詳述する。また、Omniverseを用いた合成データ生成やGR00T Blueprintによるモーションデータ拡張、DisneyやDeepMindと共同開発中の新物理エンジン「Newton」の役割など、ロボットAIの訓練データに関する最新手法を解説する。nvidianews.nvidia.com 最後に、日本のロボット産業への示唆として、少子高齢化と人手不足に直面する日本の介護・製造・物流分野において、これらNVIDIAの技術スタックが如何に応用可能であり得るかを考察する。政府支援の下で進む介護ロボット開発や、大手企業によるデジタルツイン活用事例を引き合いに、AIロボティクス技術の国内産業へのインパクトを展望する。総じて、本報告書は日本のロボティクス技術者に向け、NVIDIAの最新ロボティクス技術を活用したロボット開発戦略を体系的に示すものである。


[構成]
エグゼクティブサマリー
NVIDIAのロボティクス技術スタックの全体像
産業ロボット開発のロードマップ(マニピュレータ、Jetson AGX Orin活用)
ヒューマノイド開発のロードマップ(Isaac GR00T N1・Isaac Lab・模倣学習)
倉庫AMR開発のロードマップ(Isaac Perceptor・Omniverseシミュレーション・Jetson Orin NX)
AI訓練データの生成と活用(合成データ、GR00T Blueprint、物理エンジン)
日本のロボティクス産業への示唆(介護・製造・物流分野への適用)
参考文献・出典一覧

NVIDIAロボティクス技術スタックを活用して産業ロボット/ヒト型ロボット/倉庫内自律搬送ロボットを開発する手順

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