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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

エントリーバリューが高かった内田百間「阿房列車」の列車旅行

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懲りずにエントリーバリューネタで書いております。「エントリーバリュー」何ぞやについてはこちら

最近はブロガーを対象にしたイベントがよく開催されています。あれも考えてみると、エントリーバリュー向上のメカニズムが組み込まれています。
まず、企画内容の告知そのものでエントリーが発生します。複数のブログにおいて開催告知がなされる。1イベントにつき、告知だけで20EVに達することは珍しくないと思います。
実際にイベントが行われると、その後、数多くのレビューが書かれることになります。これで数十EVが得られる。さらに議論の内容がウェブ上の議論を呼ぶものになっていると、派生する議論で数百EVというパターンもあり得ます。

ブロガー対象イベントは、主催者側にとっても参加者側にとってもEVが高く、後から議論に参加する人にとってもEVが稼げるという、三方一両得のような構造を持っていることがわかります。

このように、「あるイベントでEVを発生させる」という路線を考えていくうちに、内田百間の「阿房列車」とは、まさにEVのためだけに列車に乗って帰ってくるという、純粋EV目的のイベントであることに気づきました。

内田百間の文庫本がたくさん出た時期に、読んだ方も少なくないと思います。

彼の「阿房列車」は、物見遊山や宿泊を目的に長距離列車に乗るのではなく、ただひたすらに列車に乗るためだけに乗って、移動して、すぐに戻ってくるという、乗車それ自体が目的化した設定で書かれています。初回は確か大阪まで特急の一等で行って、すぐに戻ってくるというものでした。
これは見方を変えれば、書くためのネタのためだけに長距離列車に乗ったのだ見ることもできます。ブログで言えば、エントリーを書くためだけに1人イベントを行った、というわけです(正確には国鉄職員の教え子ヒマラヤ山系が同行したので2人イベント)。それでできあがったのが長編のエッセイ。EVは高いですね。

「阿房列車」の図式をよく考えると、エントリーバリューを高めるための方策が見つかるかも知れません。書く価値があるとはどういうことなのか?

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