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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

「敵が模倣してきたらどうします?」

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VCの方とお話をさせていただくと、「敵が模倣してきたらどうします?」と聞かれることがよくあります。というより、必ず質問されます。

現在は存在していないビジネスである。
誰もそうした世界でビジネスが成立するとは思っていない。
だからこちらに一日の長がある。

これが自分たちの基本的な立場です。
現在の先行度合があるから、他社を今後も常に引き離しておくことができる…。という素朴な発想ですね。そうした答えをしていました。

でもいまいち弱いですね(^^;。積極的な防御策になっていません。

ある方などは、思考実験的な意図があって、「仮にGoogleが模倣してきたらどうします?」と尋ねられました。実は別な方からも同じことを質問されたことがあります。

現在では、投資に先立って「Googleがやってくる領域なのかどうか」を確認することと、仮にその可能性がある領域ならば、リアリティのある対抗方策があるかどうかを吟味しておくこととが不可欠なようです。ほんとに小さいところから始めるスタートアップであっても、そうなのです。

Google。いつも使わせてもらっていて、Googleなしでは自分の仕事が成り立たないというサービスです。ありがたい存在です。また、[pepoz]のサービスでも、サイト内検索についてはGoogle Custom Searchを使わせてもらう予定です。
一方で、弊ブログでも何度か言及しましたが、脅威的な存在あることは否定できません。(先日日経ビジネスオンラインに掲載されたBusiness Weekの翻訳記事「グーグル、無限への挑戦」、お読みになりましたか?これはネット関係者全員必読です。ネットに直接関わらないIT関係者も全員必読だと思います)

こういう存在を前にして何ができるかということを、サイトが開く前からきちんと考えておかなければならない。それが、現在のネット関連のスタートアップが置かれている立場です。

ということで、何を軸にするか。

結局、システムは模倣可能です。どれだけ作り込みがしてあって、新しい機能が盛り込まれているとしても、ネットで公開したとたんに模倣は始まるでしょう(それが模倣するに値するものならば)。
ビジネスモデルも模倣可能です。収益のポイントの置き所や収益拡大のキモなども、仮にそれがほんとに高収益のモデルならば早晩真似されます。
そのへんはよくわかります。

とすれば、何を軸に設定すればよいのか?

最終的には「人」なんです。「人」はコピーできない。「人」が繰り出す、前もって予想がつかない、多分に偶有性をはらんだ価値というものは、コピーができない。Googleがどんだけがんばっても、絶対に入ってこれない領域である。そこだと思うんです。

で、そこから先、具体的にどうするの?
へへへ。それは秘密…。

というのは冗談で、IT業界の普通のやり方を離れて、他業界に目を転じるならば、いくらでも参考になる事例はあります。要研究ですね。

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