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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

売れるのは「よほど高い」か「よほど安い」か

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先ほど投稿したエマージングマーケットに関連して思い出したことを1つ。以前、何かの必要があってMcKinsey Quarterlyのサイトを検索していた時に、市場の二極分化を論じている記事を見つけました。2005年11月のものです。

The vanishing  middle market

欧州と北米の25の業種を調査した結果、売れているのは非常に高いものか、徹底的にプライスダウンを追及したもののどちらかで、中間的な市場を狙ったものはぜんぜんダメであると。そういうことを書いていたように記憶しています。なるほどなと思いました。

前投稿のエマージングマーケットなどを日本企業が狙う場合、まなじりを決してハイエンド狙いで行くか、ユニクロのようなわかりやすいプライシングの製品群に集中するか、どちらかなのでしょうね。

商品開発効率を考えるなら、日本市場向けに投入したものを各国市場にも流用するのが順当ですから、日本においても、中級品からは徐々に撤退して、ハイエンドに特化するか、あるいはプライスダウン系に集中するか、ということになるのでしょうか。

CPG業界、自動車業界、家電業界、あとはゲーム業界などにもこのことが当てはまりそうな気がします。

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