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リサーチのプロとして長いこと歩んできた今泉大輔です。ChatGPT出現以降、Facebookで「ChatGPTとMidjourneyのビジネス活用を探って行く勉強会」を立ち上げ、「ビジネスパーソンにとってのAI」の観点で米国情報を収集して来ました。知的アウトプットの質と量を向上させるプロンプトの開発にも取り組んでいます。

売れるのは「よほど高い」か「よほど安い」か

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先ほど投稿したエマージングマーケットに関連して思い出したことを1つ。以前、何かの必要があってMcKinsey Quarterlyのサイトを検索していた時に、市場の二極分化を論じている記事を見つけました。2005年11月のものです。

The vanishing  middle market

欧州と北米の25の業種を調査した結果、売れているのは非常に高いものか、徹底的にプライスダウンを追及したもののどちらかで、中間的な市場を狙ったものはぜんぜんダメであると。そういうことを書いていたように記憶しています。なるほどなと思いました。

前投稿のエマージングマーケットなどを日本企業が狙う場合、まなじりを決してハイエンド狙いで行くか、ユニクロのようなわかりやすいプライシングの製品群に集中するか、どちらかなのでしょうね。

商品開発効率を考えるなら、日本市場向けに投入したものを各国市場にも流用するのが順当ですから、日本においても、中級品からは徐々に撤退して、ハイエンドに特化するか、あるいはプライスダウン系に集中するか、ということになるのでしょうか。

CPG業界、自動車業界、家電業界、あとはゲーム業界などにもこのことが当てはまりそうな気がします。

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