[新規事業X]自己資金でまずビジネスモデルが回ることを証明する
人さまの空き時間の売り買いを可能にするという新規事業に関するご報告です。
昨年末から資金調達モードに入り、事業会社様、VC様などを回らせていただいてきました。「おぉ」というような先様ばかりです。
私も資金調達という現実的なプロセスは初めてなものですから、裸一貫で、どかーんと行くわけですが、そのなかで理解したことがあります。
それは、自分が自分の事業案の成功を信じている限り、相手の方々はどこまでもどこまでも聞く姿勢を持ってくれるということです。私はIT系の物書きをずっとやってきてて、直近の4年間はネットワーク機器最大手C社のコンサルティングサービス部門でリサーチをやってきています。営業系の人ではなく、従って、客先で何かを売るという経験には乏しいわけです。セールストーク的なものがうまいかヘタかで言えば、ヘタに属します。
そういう自分でありながら、「この事業の未来はしっかりと見えている」「この事業の勝利は堅い」「向こう数年を越えてさらにずっと先まで成長していける」ということを確信して(実際確信しているわけなので)、先様に伺って、お話させていただくと、みなさん一様にしっかりと耳を傾けてくれます。
そして伝えたいことのかなりの部分は伝わっているようで(ありがたいことに)、理解を示してくれます。この事業案はおもしろいと言って下さいますし、大いに可能性があるということも言って下さいます。
無論、過去に複数の企業に出資し、自らも起業経験のある方々がほとんどなものですから、現実的な懸念に関する指摘は多々あります。手放しで「すげー、この事業は絶対に行ける!」とおっしゃっていただくパターンはありません。ですが、みなさん、そのポテンシャルは重々ご理解いただけているようで、「あと来なくていいよ」という展開にはなりません。創業する人が、その事業の未来を堅く信じている限りにおいて、たぶん色んな障壁を乗り越えていくことができるのだろうなぁという思いを強くしています。
一事が万事。その未来が見えている時、その未来から下ろしてきて、今何をやるべきかが明確になります。障害があれば乗り越えるか迂回するか過ぎ去るまで待ちます。オプションは複数ある。こういうスタンスができてきます。
色々な経営系の本を読んできましたが、どれも真実のようであり、どれも机上の理論のようであります。特に、小さく始める事業においては、適用できる方法論はごく限られます。最近は、すべては創業チームの「キメ」なのではないかと思えてきました。あれかこれか迷うことはなく、「これ」と決めたら、それで走ればよいわけです。選んだ方法論が正しい。そう信じてやるだけです。仮に間違っていたとしても、それがわかった時点で修正すればよい。すべては「キメ」です。これにより、多種多様なノイズをシャットアウトすることができるようになります。”鈍感力”にも非常に近い行き方です。
ご報告ということでは、現在、次のようにして進めています。
1. 弊事業案は、前例がないコマースであるため、ビジネスモデルとして実際に回るかどうかを証明する必要がある。まずその証明を自己資金で立ち上げた会社およびサイトにおいて行う。
2. ビジネスモデルが回ることが証明された段階で(ある水準を突破した段階で)、現在お声がけさせていただいている事業会社様、VC様のうち、ご参画の意を表明されている方々から本格的なご出資をいただく。
3. 体制を整備して次のフェーズへ。
私は現在、自分の会社であるメディアプラネッツ有限会社の代表取締役ですが、メディアプラネッツは個人事務所的な性格が強い会社であり、新規事業はここではやりません。新しい会社を作ります。間もなく登記が済む予定です。
事務所は、千代田区三番町のco-labというところにブースを借りました。
システム開発は、粗々の仕様書ができたところで、もう少し手を入れて、開発者の方にお渡しします。並行してウェブサイトの構築も進むように準備しています。
1週間後ぐらいに、事業の概要をご案内できると思います。
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