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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

"鳥の視点"を持つこと

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昨日発表になったニフティの「アバウトミー」を少しさわってみて、最近のプロフィール系サービスの趨勢が少しわかった気がしました。自社系のブックマークサービスが連携できるようになっているだけでなく、他社のブログも組み込むことができます(RSSを使う)。

この図式を上から鳥瞰してみると、アバウトミーをハブとして、ブログやブックマークがノードとしてリンクしている格好になっています。とそこにはスケールフリーネットワーク特有のベキ法則が働くわけで…。

様々なレイヤにネットワークが存在しているので、整理してかからなければなりません。少し噛み砕いてみると。
①個人を対象にした無料のWeb2.0系コミュニティサービスには、どちらかと言えば、1つの企業がユーザーを囲い込む傾向があった(以下、旧世代)
②それらのサービスは、ネットワーク力学的に言ってスタンドアロンに近い。
③そこにあえて「囲い込まない」志向性を持ったサービスが出現した(以下、新世代)。自社系他社系のサービスを"リンク"(RSS)によって組み入れることができる。ネットワーク力学的に言って”ゆるい”(偶有性に対して開かれている)。
④ネットワークはそもそもスケールフリーネットワークとして成長していく。ベキ法則が働き、より大きなものはますます大きく、そうでないものはその逆に、という成長ないし縮小が起こる
⑤新世代は自ずと成長していく。なぜならネットワークに対して開かれているから(トートロジーですね)。ユーザー資源が有限である以上、旧世代は衰退する可能性がある。

現在多くのユーザーを獲得しているサービスも外部に対してAPIなどを開いていかないと、今後は厳しいのかも知れません。あぁ日々勉強…。

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