預言者の伝統
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トーマス・フリードマンがある社内イベントで講演したのをビデオに収録したやつを見る機会がありました。1時間たっぷり「フラット化する世界」の中身について語っていました。更新版で新しく触れられているミドルクラスのあり方についてもまとめてくれていて、興味深く受け止めました。ミドルクラスに求められる職務も今後は色々と多様化するようで、まぁよかったです。彼が挙げた10程度の職務のなかに、私ができそうなのもありました。
この方は同書を読むとユダヤ教徒のようですね。非常に複雑な世界の動きを歴史的な視点で大括りにまとめて見せて、「だから今後はこれが重要なんである」と断言してみせる姿勢には、なにか、ユダヤ教の預言者然としたところがあるなぁと思って見てました。宗教的な細々したことに立ち入りませんが、ユダヤ教の預言者は新約以降のキリスト教にとっても預言者でありますね(^^;。
預言者が歴史的に果した役割とは、彼自信が所属するコミュニティに何らかの方向転換が必要になった時に、「そっちじゃなくてこっち、こっちなんだってば」と連呼するというもの。無論その連呼のトーンは荘重であります。
そういう3000年だか4000年だかの超長期にわたる伝統のようなものを感じます。やっている仕事はジャーナリストの域を超えていると思います。
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