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リサーチのプロとして長いこと歩んできた今泉大輔です。ChatGPT出現以降、Facebookで「ChatGPTとMidjourneyのビジネス活用を探って行く勉強会」を立ち上げ、「ビジネスパーソンにとってのAI」の観点で米国情報を収集して来ました。知的アウトプットの質と量を向上させるプロンプトの開発にも取り組んでいます。

”雑誌”マーケティングでクルマを売ろう

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最近の案件がクルマ関連なのでいろいろ仕込みをしています。自動車業界ではピーク時に600万台あった新車販売(軽を除く)が400万台前後まで縮小し、99年頃から新車が売れない時代に突入しています。今年は株高、ボーナスアップで前年より多少増えそうですが、それでも410万台ぐらいに留まりそうです。

新車が売れない理由については、ディーラーの業界である日本自動車販売協会連合会が刊行している「自動車ディーラー・ビジョン2003年版」が非常に的確に分析しています(執筆は三菱総研)。

価値観の多様化で「クルマが命」という男性が少なくなった、クルマを単なるツールとみなす人が増えた→代替移動手段があればクルマを買わない、若者が減っている、所得階層の分化といった理由が挙げられています。

放っておくと新車市場は縮小するばかりなので、各メーカーとも長期的な顧客になりうる若年層の開拓に真剣です。日産のTIIDAブログもその文脈にありますね。

トヨタが先日から「ミュージックプレイヤー」を発売するというので、ウェブでティーザー展開を行っています。ネットの噂によると2000年頃に出たbBのフルモデルチェンジらしいですが、実際のところはわかりません。ウェブでは、MTVとのマッシュアップということで、ロックとヒップホップのアーティストを登場させつつ、「ミュージックプレイヤー」的な世界を作っていくようです。

トヨタは米国では若年層向けのブランドとしてSCIONを展開しています。ウェブサイトを見る限りでは、テイストがストリートカルチャーですね。トヨタはNetzチャネルのウェブで音楽をかなり採り入れていますが、比較的おとなしい路線に留まっています。今回の「ミュージックプレイヤー」ではストリートに一歩足を踏み入れて、未開拓の層にアプローチしていくようです。

自動車業界全般に言えることですが、年間ランキングトップ10の個別車種の販売台数は10万台もいけばかなりいい方です。数万台でベスト10入りできます。このスケールは出版界的感覚で考えるなら、1つの雑誌で十分にカバーできる数字ですね。1車種の潜在顧客が5倍の50万人としても雑誌的なマーケティング感覚でなんとかなる世界。「雑誌のようにクルマをつくる」アプローチがあってもいいかも知れませんね。

グルメな人のクルマとか、天体観測好きのクルマとか、鉄道愛好家向け、ホームシアターマニア向け、へらぶなマニア向けなどなど。三井物産からライセンスを受ければロハスも可能ですね(^^;。

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