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社内Web2.0導入の大きな壁(2) --キャズムの法則編

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ビジネスコンサルタントのジェフリー・ムーアが1991年に発刊した「キャズム」によると、ハイテク商品の売れ方には特有のキャズム(深い溝)が存在すると述べています。

 
社内Web2.0の普及プロセスを著書の中のテクノロジーライフサイクルキャズムにあてはめて考えてみるとどうでしょうか?


イノベーター
コンシューマ向けのWeb2.0の様々なサービスが開始されると、すぐ飛びつき社内への導入を検討し始め行動に移す。

 
アーリー・マドプター
他社に先んじて社内Web2.0を導入(利用)しようとするビジョナリー。社内Web2.0導入による効果を検討、理解、評価し、現在の社内の閉塞感に社内Web2.0を導入して打破してみようと考える。

 
アーリー・マジョリティ
社内Web2.0の普及の鍵を握る。まず社内Web2.0の導入実績や事例を確認してから、導入の検討(利用)をはじめようとする。

 
レイト・マジョリティ
多くの社員が社内Web2.0を使いはじめたので、多少の抵抗を感じながらも導入(利用)をしようとする。

 
ラガード
無関心層。社内Web2.0の導入には最後まで頑なに拒む。

 
社内SNSやイントラブログ等の社内導入率は、様々な調査資料を見ると、概ね10%前後という状況です。現在の状況は、アーリー・アドプターから、アーリー・マジョリティに広がるかどうかというところであり、ここにキャズムがあると考えることができるでしょう。

 
社内Web2.0の市場はキャズムを越えられずにブレークすることなく小規模な市場の中で消えていく運命なのでしょうか?それとも、キャズムを超えてブレークするためにパワーを貯めている状況なのでしょうか?


■関連サイト

社内Web2.0導入の大きな壁(1) --セキュリティ編 (2007.8.16)

社内Web2.0導入の大きな壁(2) --キャズムの法則編 (2007.8.17)

社内Web2.0導入の大きな壁(3) --世代間のギャップ編 (2007.8.19)

社内Web2.0導入の大きな壁(4) --人事評価編 (2007.8.20)

社内Web2.0導入の大きな壁(5) --提供者と利用者編 (2007.8.21)

社内Web2.0導入の大きな壁(6) --超えられない電子メール編 (2007.8.22)

社内Web2.0導入の大きな壁(7) --Web2.0的トラフィック編 (2007.8.23)

社内Web2.0導入の大きな壁(8) --集中型と分散型の葛藤編 (2007.8.24)

社内Web2.0導入の大きな壁(9) -まとめ編 (2007.8.26)


 


 


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