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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

訂正とお詫び(&追加情報):昨年の情報だった「スペイン勢が落札したポーランドの高速鉄道」

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6月11日土曜日に掲げた以下の記事、

[メモ] スペイン勢が落札したポーランドの高速鉄道

これが2010年4月15日の情報であることに気づきました。1年以上前の情報です。それを今年の4月中旬の情報としてご紹介したことをお詫びし、訂正いたします。

追加で関連情報を拾ってみると、以下がありました。

2010年7月26日
Feasibility study for high speed railway in Poland

ポーランド高速鉄道に関するフィージビリティスタディをスペインのエンジニアリング会社Idom Ingenieriaとポーランド・ポズナンのCommunication Design Officeのコンソーシアムが落札したことが発表された。落札額は1,270万ユーロ。作業期間は27ヶ月。(この記事にはIdom Ingenieriaが2,500名規模の企業だとあります←M&A候補?)

してみると、先週土曜日の投稿「スペイン勢が落札したポーランドの高速鉄道」で言う落札とは、91億7,000万ドルの高速鉄道そのものではなく、1,270万ユーロ(1,820万ドル)のフィージビリティスタディの方だったわけですね。大変に失礼いたしました m(_ _)m

2010年9月29日
Poland’s new high-speed train is on its way

IDOM Ingenieriaがポーランド国営鉄道PKPから高速鉄道に関するフィージビリティを正式に受託したことを発表。調査は2段階に分かれ、第1段階では、最適な路線用地の分析など。第2段階では路線用地計画に基づく詳細な提案書の作成を行い、2013年に完了。建設は2014年から始まり、2020年に営業開始。

2011年5月31日
Alstom to supply 20 New Pendolino trains for PKP Intercity

ポーランド国営鉄道PKPが"Pendolino"と呼ばれる高速鉄道機関車20両を仏Alstomに6億6,500万ユーロで発注したことを発表。契約には17年間にわたる包括メンテナンス契約も含む。ポーランド国内にはメンテナンス用基地も設置される。最初の車両納入は2014年。

最後の記事にある"Pendolino"とは、Wikipediaによると、元々イタリアの鉄道車両製造会社が製造していた「振り子列車」で、イタリア、スペイン、ポルトガル、スロベニア、フィンランド、ロシア、チェコ、英国、スイス、中国などに納入されています。日本やフランスが先行した高速鉄道のスピードに近いものを在来線で出すにはどうすればいいかを検討したところ、「振り子列車」のメカニズムができたと書いてあります。
Pendolinoを製造していたイタリアの会社は2002年にAlstomに買収されます。

ということで、ポーランドの高速鉄道はFSをスペインのIDOM Ingenieria、車両納入をフランスのAlstomが請け負うということのようです。

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