2014年クラウド展望(11)オープンクラウドの進展~CloudStack編~
OpenStackと同様に、グローバル規模で採用が進んでいるクラウドOSがCloudStackです。
CloudStackは、社内などのプライベートクラウドやパブリッククラウドのIaaS環境を構築するのに必要な機能と安定性を備え、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアです(関連記事)。2013年6月には、2013年10月にはCloudStack 4.2をリリースするなど、バージョンアップのペースも早くなっています。
特に日本国内では、CloudStackの採用事例が増えています。
日本国内のパブリッククラウドサービスの採用事例では、NTTコミュニケーションズの「Bizホスティング Cloudn(クラウド・エヌ)」、IDCフロンティアの「IDCFクラウドサービス」、KDDIの「KDDI クラウドプラットフォームサービス」、SCSKの「netXCloud」、Joe'sクラウドコンピューティングの「Joe'sクラウドサービス VPS」、インテックの「EINS/SPS SelfPortal」など多くの事業者がCloudStackを採用しています。
海外ではコリアテレコム、タタコミュニケーション、SoftLayer、GoDaddyなどの多くの大手の通信事業者やクラウド事業者が採用しています。
国内のCloudStackを利用したソリューションでは、SCSKのプライベートクラウドアプライアンス「Cloud System ENABLER」、ユニアデックスの「U-Cloud クラウド環境構築サービス」や日商エレクトロニクスの「Nissho-Blocks IaaS」、日立製作所の「日立クラウド基盤導入ソリューションPowered by Apache CloudStack」、クリエーションラインの「CLouds Box(クラウズボックス)」などが多くのSIベンダが採用しています。大企業などでもCloudStackを採用したプライベートクラウド環境を構築する事例も見られるようになっています。
大学では2000台のインスタンスが同時に稼動可能で国内の大学では最大級のプライベートクラウド環境を構築している北海道大学、九州大学や北陸先端科学技術大学院大学など、アカデミッククラウドの基盤としてCloudStackを採用する動きも広がりを見せています。
民間事業者のパブリッククラウドサービスやプライベートクラウドなどでの採用、さらには大学での採用など、CloudStackの採用事例が増えており、さらには、CloudStack連携するソリューションも多く登場し、CloudStackを核としたエコシステムも形成されています。クラウドOSでは、シェア上位の位置しているのは間違いなく、ユーザにとってもCloudStackを選択することで、サービス自体の選択肢も広がっていくでしょう。
2014年は、商用利用でリードするCloudStack、コミュニティなどで勢いがあり商用利用が始まりつつあるOpenStackと、オープンソースベースのクラウドOSの勢いがさらに注目される年になるでしょう。
2014年3月6日に「CloudStack Day Japan 2014」が開催されます。
詳細はこちらから
http://cloudstackday.jp/
- 2014年クラウド展望(1)市場の成長性 2014.1.6
- 2014年クラウド展望(2)エンタープライズのパブリッククラウドの採用が加速する年に 2014.1.7
- 2014年クラウド展望(3)クラウド・イングレーターの台頭と競争環境 2014.1.8
- 2014年クラウド展望(4)事業者やサービスの優劣と淘汰が始まる年に? 2014.1.9
- 2014年クラウド展望(5)クラウド・ブローカーの選択肢 2014.1.10
- 2014年クラウド展望(6)クラウドサービス事業者の二番手争い 2014.1.14
- 2014年クラウド展望(7)クラウド関連の雇用創出とエンジニア人材の雇用 2014.1.15
- 2014年クラウド展望(8)クラウドエコシステムの展開力 2014.1.16
- 2014年クラウド展望(9)エバンジェリストの存在感 2014.1.17
- 2014年クラウド展望(10)オープンクラウドの進展~OpenStack編~ 2014.1.23