人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日は、人材紹介会社でITエンジニアの「転職」と向き合っている
キャリアコンサルタントの“つぶやき”を紹介します。
さてさて、本日の“つぶやき”は……
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求職活動における、応募の優先順位について話をしましょう。
求職活動が順調に進み、企業から内定が出た後で困った事態に直面する方が
ときどきいらっしゃいます。
それは本命企業からまだ採否の通知が出ていないのに、内定した企業に返事を
しなければならない状況になることです。現在のようにITエンジニアが売り手
市場の状況では、いくつかの人材紹介会社を訪ね、それぞれから複数の推薦
企業の紹介を受けて、応募手続きに入ることがあると思います。
その結果、先に述べたように、本命企業からの採否の通知が出ていない段階で、
内定企業に返事をしなければならない事態に陥ってしまうのです。
私のところへ相談に来た皆さんによく話しているのは、転職先の情報収集と
実際の応募は時間をおいて考えてほしい、ということです。
情報収集の段階で候補先の情報が出そろったら、自分の望む転職目的に合致
するかどうかという観点から評価をし、優先順位を付けることが大事です。
複数の紹介会社を訪問し、勧められた順に応募をすると、めちゃくちゃなこと
になり、結果として意に沿わない転職ということにもなりかねません。
候補先をよく検討し、自分の設定した基準に基づき優先順位を付けて、優先
順位の高い企業から応募をしてみてください。もちろん、それぞれの応募先に
よって選考にかかる時間が異なりますので、人材紹介会社にその期間のことも
聞いたうえで、応募時期を調節する必要があります。そうすれば、内定の通知
を受けても意思決定が容易になるのです。
ぜひ、私たち人材紹介会社の情報を有効に使った転職活動をしていただきたい
と思います。
アビリティスタッフ 古屋 重三
*****
企業サイドにも、同じことが起こる可能性があります。
是非、入社してもらいたい人と、その人がダメだった場合の2番手と。
1番入社してもらいたい人が返事を先延ばしにしているうちに、
2番手ともくろんでいた人も他社で決まってしまい、
結局1番の人から辞退の返事がきたときには、
3番手も4番手ももう他社で決まってしまい、
採用そのものをあきらめてしまったり。
残念なのは、2番手以降の人がいつまで待っても返事が来ないので、
他の内定企業に返事をしてしまった(まさに古屋さんが書かれて
いるシチュエーエションですね)けど、本当はその会社に1番入社
したかったとき。本人も会社も不幸ですよね。相思相愛だったのに。
候補先の優先順位を明確にして、内定後の返事はあまり引きのばさない。
他の人のチャンスを奪わないためにも必要な心がけですね。
生きざま番長 鈴木麻紀
※ 本内容は、メールマガジン「週刊JOB@IT」に掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。
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