人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日は、人材紹介会社でITエンジニアの「転職」と向き合っている
キャリアコンサルタントの“つぶやき”を紹介します。
さてさて、本日の“つぶやき”は……
 
*****
 
「言葉(ことば)の壁」と聞くと、一般的には外国語を、
IT業界では未経験の開発言語をイメージするかもしれません。
しかし、今回私が申し上げたいのは、どんな業種・職種にも
多かれ少なかれ業界用語や社内用語というのがあり、
本来私たちが何げなく使っている日本語にも、言葉の壁を
感じるケースがあるというお話です。
 
こうした「仕事上の言葉の壁」は、キャリアチェンジ転職の
場合に最も顕著です。
IT業界内の転職であっても、コンサルティング会社はシステム
インテグレーターやソフトハウスと比べて独特の用語法
(言い回し)があるといわれています。
実際、転職後に戸惑ったという話も聞きます。
 
人材紹介業界でも当然、業界用語や社内用語が存在します。
例えば弊社を含む複数の会社で共通して使われている言葉の
1つに「サウンド(sound)」という言葉があります。
どういう意味かお分かりでしょうか。
 
私がこの業界に入った直後、何人かの社員が社内で
「サウンドよろしく」「了解」
とやりとりしていました。当初は意味が分からず
「サウンド? 音がどうした?」と思っていたのですが、
soundには「打診する」という意味があり、要するに求人案件への
紹介を志望される転職希望者を、企業に応募・打診することでした。
 
また、私は前職が公務員なので、民間に転職して初めて使う
ようになった(=お役所では使わなかった)語彙(ごい)に
「弊社」と「新卒」があります。
新卒ピカピカの社会人1年生と同じように入社直後は電話ですぐ
「ヘイシャ」の語が出てこなかったのは今では笑い話ですが、
お役所は新規学卒者と若い民間企業経験者の採用を区別して
いないことから、厳格に「新卒」「中途」を区別する民間企業の
採用スタンスに最初は戸惑ったものです(笑)。
 
最後に、この春に転職が決まっている(内定している)方にお願いです。
これまでの私の経験では、入社が決まると安心してだらけてしまう方が
少なくないのですが、入社後に「言葉の壁」で戸惑わないためにも、
新しい会社で必要となる業務知識など、予習は怠らないでくださいね!
 
 
 
           ロード・インターナショナル   山本 直治
 
 
 
*****
 
ということは。
「Sound of Silence」は無言の打診?
カッチカチになりながら書類を差し出す エンジニアの姿を想像しちゃった。
 
People talking without speaking~♪
 
 
                    生きざま番長 鈴木麻紀
 
 
※ 本内容は、メールマガジン「週刊JOB@IT」に掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。

鈴木 麻紀

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コメント
ミッキー 2008/06/23 07:32

sound=打診。どこから来た発想なのでしょうね。興味をそそられます。
公務員といえば、職員と社員の違いもありますね。役所や公社は職員、民間は社員。中小企業だと従業員かしら。

生きざま番長 2008/06/23 13:09

人材ビジネス業界は、独特の言い回しがあって面白いです。
たぶん、商品が人だから 生々しくならないように気をつけているのかもしれません。
えーと、わが社は「従業員」です。


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