先日、友人のブログを読んでいると、とてもステキな話を紹介していました。
ドイツの哲学者 アルトゥル・ショーペンハウアーが残した寓話を元に、
心理学者のフロイトが考えたお話の『ヤマアラシのジレンマ』。

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とても寒い冬の日、ヤマアラシの2匹はあまりの寒さに凍えていた。
自然と近づき合うヤマアラシたち。

しかしヤマアラシは、体中にとげがある。
身体を強く寄せ合うと、とげが刺さりあって、こころも、体も痛む。


ゆっくり離れる、2匹のヤマアラシ。


寒さと寂しさが、己の孤独をより一層、際立たせる。

それでもまた、互いに歩み寄り、そして傷つき、また離れる。

そうして2匹は何度も痛みと孤独を覚え、傷つきながらも
「互いの距離感」を最後には見つけた。
ようやく傷つき合わずに寄り添うことができるようになったのだ。

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人との距離感なんて、考えたことがなかった。
近づけば近づくほどよいと思っていた。
それに気が付けずに、どれだけ大事なものを失くしたのだろう。

そんなことを思いながら、電車から外を眺めていたら、
満開に近いさくらの木を見つけました。
五反田~大崎の間です。
もう、春なんですね。

中村 有紀

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コメント
通りすがり 2008/03/12 16:23

ヤマアラシのジレンマは、一部?の人々ではよく知られています。人気TVアニメのエヴァンゲリオンの中でそのようなエピソードが出てくるからです。アニメではスタート時点から主要な登場人物全員がヤマアラシ状態となっており、相互の距離感を測れないまま最終話まで行ったあげく、なんだかよくわからない終わりかたをしました。

しかし、エントリのような話だと暖かいですが、落とし所探しと表現してしまうと途端に寒々しい気持ちになるのはなぜでしょうね(笑)

中村有紀 2008/03/13 09:39

通りすがりさま

こんにちは。
コメント、ありがとうございます。

そうでした、これ、エヴァでもヤマアラシ状態でしたね。
私はヤマアラシのジレンマをお恥ずかしい話しながら、
つい最近知りました。

asm 2008/03/13 23:15

タイトルを見てエヴァネタかと思った一人です。
もともとヤマアラシのジレンマは知っていましたが、エヴァで取り上げられてから、心理学にこれっぽっちも興味がないクソガキですら知っている話になった感がありました。
あれからもう10年ですか。俺も年を食ったわけだ。

中村有紀 2008/03/15 00:42

asmさま

エヴァは大好きで何回も見ました。
でも、そこまで深い意味があるなんて……、
単細胞の私は気づけませんでした(恥。


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