こんにちは、生きざま番長マキです。
ワタシ、ずっと前から気になっていたことがありまして。
それはタイトルにも書いた「40歳を超えたエンジニアは何処へ行く」ということです。

「年齢相応のマネージング経験があれば……」「技術力があれば……」
というような「あれば話」とかではなく、実情が知りたいんです。
世の中の全てのエンジニアが、マネージングや上流工程に携われるわけではない。
だとしたら、その人たちが人生の正午(40歳)を過ぎ、保有スキルが古くなり、
体力が落ちてきはじめたとき、もし何らかの理由で現在の会社で勤めることが
出来なくなったら、彼らはそのいぶし銀の能力をどこで生かせばいいのか?

IT企業の求人欄を見ると、30代半ばまでの募集がほとんど。
キャリアチェンジをしようにも、40歳以上の未経験者を雇ってくれる職種が
そうそうあるとは思えません。
また、技術一筋で頑張ってきた人たちは、技術以外のことを知らない(知る
必要がない)可能性が、一般の職業の人より多いのでは。

エンジニア以外の“スペシャリスト”職種も同じかもしれません。
元チャンピオンのボクサーが、引退後は小さな工場で部品を作っていたり。
元デザイナーのタクシー運転手にも、何回か遭遇したことがあります。
それはそれで充実した仕事をしているのかもしれませんが、残念ながら
彼らの往年の能力を生かした仕事をしているようには見えません。

ちなみに。
仕事の種類は問わない。家族を養うためには肉体労働でもなんでもやりますよ!
という気概のある方もいらっしゃると思いますが、以前みたドキュメンタリー
によると、最近は、日雇いの仕事も50代以上は声がかからないのだとか。

うーん、なんだか暗い想像しかできない。

タイトルの質問を、銀座で働く美容師(男性)にしてみました。
(美容師って20代ばっかり。30代もほとんどいません)

女性は、ほとんどが結婚してお店をやめるそうです。
男性は、自分のお店を持つ(起業ですね)のが成功例。
成功例以外の場合は、銀座を引退して地方の小さな美容院で働く、
就職する(キャリアチェンジ)などがほとんどだとか。

美容業界は人前にでる職業であるため、エンジニアより厳しいのかも。
若く(見え)なくなったら、組織から出るしかないのか?
隅っこでコツコツ働くことさえ許されないのか?

ここでも、なんだか未来は暗い。

うーん、暗い。
たぶん想像だけで実例が見えないから、暗いことしか考えられないのかも。
ということで。
「番長! 私40代で転職しましたが、こんなに輝いてますよ」
「こんな風に活躍している人を知っていますよ」
という例がありましたら、ぜひ教えていただけないでしょうか。
はたまた。
「番長は甘い。現実はもっと暗いのだ」
でも結構です。
宜しくお願い致します。

ちなみに美容師の場合、特に技術の優れた人には「後人の指導」という
ステージがあるそうです。
ちょっと 嬉しくなった。

鈴木 麻紀

Special

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コメント
大木 2006/07/21 13:40

僕が以前から警告を発している話ですね。(ブログではなく、身の回りで)
40歳過ぎと言えば、バブル世代とも呼ばれた世代です。その世代に技術一辺倒で生きてきた人たちは、ヒューマンスキルの低い方も少なくありません。(逆に凄い人たちもいるのも事実で)
また、新しい技術を身につけておらず、COBOLや汎用機のみ、であれば銀行ですね。銀行のシステムの保守か運用。
た・だ・、考え方ですが、年収700万程度を上限に考えて、その中で粛々と仕事をして、週末は家族と楽しむ生活をする、という、ある意味で割り切った生活を堪能している人を知っています。
これはこれで、全然アリ。世の中のITエンジニア全てがインターネットに関わっているとは限りませんので。
タクシーの運転手や町工場といった、「転(職)」もあるのでしょうが、このように転(社)はしても、転(職)せずにいける世界もあるんだと思いますね。
あとは通信事業者なんかだと、40代の派遣エンジニアはたくさんいますね。50代はいないかな、さすがに。。。

miho 2006/07/21 14:11

ドキッとするエントリーですね。
私の周でも、40歳以上のエンジニアの方々はプロジェクトマネジメントをしていて、チームは圧倒的に20-30代で構成されています・・・。現実は厳しそうです。

美容師業界への今後については、病院やご高齢者のお宅などへの出張サービスネットワークができれば、新規需要がうまれるのではないかと思います。

ねこまっしぐら 2006/07/21 14:54

私の会社のとあるグループでは、高齢者専門のエンジニア/一般派遣を行っている会社があります。確か登録制でした。
以降は会社の懇談会で聞いた話ですが。
 無事エンジニアとして定年退職したある方が、本人の希望共に派遣先の要望もあったのでしょう、その高齢者専門の派遣会社を通して、同じ職場で元気に働いているそうです。

DC 2006/07/21 15:13

エンジニアではありませんが、グラフィックデザインの世界では、40代分岐点説があると思います。(スターデザイナー・先生と言われる人は別ですけどね)。
ポイントは、いかに自らが手を動かさずに社内外のデザイナーをマネジメントし、案件を成功させ、評価をいただき、かつ、継続的に利益をあげていけるかということ。このことは20代の終わりから諸先輩方に意識しろと、常に言われ続けてきたような気がします。つまり、はよディレクターとして一本立ちしろと。
そして、それができなければ、中小規模のデザインプロダクションでは、いくらでも若手が育ってくるので、確実に年収ダウン、悪ければ解雇だにゃと。そうなってしまうと、あまりハッピーとは言えないですよね。
そうなった時は、おもいきって転「職」か? こればっかりは職種に限らず、年齢のハンディもあるでしょうが、個々のパーソナリティやその時の置かれている環境によるのではないかしら。
どのように仕事をして生きていくのであれ、せめて自分をごまかすような「生きざま」はさらしたくなーい。としみじみな午後の昼下がりでした。

砂鱒 2006/07/21 21:38

40過ぎてからは、結構きつい部分も有りますが
組み込み関係では、最新動向の知ったかぶりより、
データ-シートを読んで、その場で工夫出来る能力・ノウハウが重要ですから何とかなってます。
教えようと思っても、経験しないと理解出来ない部分が多い分野で、次世代への引継ぎがうまくいかないですよね。

kk 2006/07/22 15:24

私の周りのファームウェア関連の技術者は年齢高い人がおおいですよ。若い人たちはIT方面に行くらしい

たく 2006/07/22 21:11

ここ15年くらいはたいした技術発展はなかったので、40歳過ぎでも技術者としてなら問題無しでしょ。90年初めまでの技術の淘汰に比べれば今は安定期ですから。
美容師のようにファッション性のあるものは時代の変化にうまく適用するのは難しそうですが。

生きざま番長 2006/07/22 23:45

みなさん、コメントありがとうございます。
いろんなご意見、ありがたく読ませていただきました。

どんな職種や業界でも、年齢を重ねていけば職探しが難しくなる。
(ワタシだって、もし40歳でアイティメディアをクビになったら、
 ちゃんと次の仕事を見つけられるのか、心配だったりします)
その中でもIT業界は技術の進歩が目覚しく、現場で働いている人は
他の業界に比べて新しい技術を身に着けなければならない率が
高いのかなー、と心配しています。

それと。
「生き残るためには、コミュニケーション能力が必要だ」ってイロイロな
ところで言われてますけど、個人的にはコミュニケーション能力って
なんなのかな???、とも思っています。

確かに、仕事の先(や過程)には必ず人間がいて、コミュニケーション
が必要なんだけど、自分以外の人とうまく話せて、聞き取れること
だけがコミュニケーション能力なんだろうか。
例えば他の業界(伝統工芸とか)だと、無口な職人さんで、頑固だけども
その人が作るものは一目置かれてる、なんて人がいますよね。
彼らは、言葉でのコミュニケーションは得意ではないかもしれないけれど、
求められているものを理解して、それ以上のものを返す。
これも1つのコミュニケーションなんじゃないだろうか。
うまく人と渡り合えることだけではなく、その技術が成果として認められる、
職人(スペシャリスト)が職人のままでいられて、その技術が評価される、
それがITエンジニアの世界でも可能だといいんだけど。

>大木さん
銀行システムの保守・運用。なるほどー。
一度作ったシステムには、(それが使われている限りは)運用のフェイズが
ありますものね。
……ということは、下手に新しい技術を追い求めるよりも、COBOLなどの、
決してなくならない(たぶん)技術を持っている方が、長期的には強いのか?

>mihoさん
美容師業界の「病院やご高齢者のお宅などへの出張サービスネットワーク」。
いいですねー、これ。
美容師が年を重ねるのと同じように、顧客も年をとっているのですから、
美容師業界も若い層ばかり向いていないで、顧客の年齢に応じた満足を
得られるサービスを提供して欲しいですね。
# オサレーな美容院って お客さんも若い人ばかり。
  若くなくなったらオサレーなお店には行っちゃいけないのかなって感じる
  ことがあります。

>ねこまっしぐらさん
おお、高齢エンジニア派遣。
定年後も必要とされる技術を持ってるって、すごい格好いい!
(小学生みたいな表現だな、ワタシ)
2007年問題をひかえて、こういう会社 もっと増えそうですね。

>DCさん
デザイン業界もですか!
全体をマネジメントってことは、ここでも“上流”に行かなければ厳しいぞ
ということですね。
デザインするのが好きで好きで、というデザイン一筋の人は若手に仕事を
取られてしまうのかー。
この業界にも いつかオフショアの波が来たりして。

>砂鱒さん、kk さん
組み込みやファームウェア関連は、職人が評価される分野のようですね。
経験値(修羅場の数も?)やそこから得た個々のノウハウが生かせるって
前述の他の業界のスペシャリストに近いものを感じます。

>たく さん
>ここ15年くらいはたいした技術発展はなかったので
えぇぇぇーっ。びっくりです。
これぞ、実際に業界にいる人の感覚ですね。
傍目には、Webにシフトし、COBOL→C→Javaとスター言語が変わり、
もうドキドキするぐらいめまぐるしく技術革新が進んでいて、自分だったら
ついていけないかも、と感じていたのですが。

>hthcj431さん
どの業界でも、「35歳定年説」はあるようですね。
「自分が何をしたいのか、
何のためにその仕事をしているのか、
目的意識を持つこと、これがなければ
いくら転職しても満足感は得られない」
確かに! これがない人と一緒に仕事をするのはむなしい。
もちろん35歳以下にも求められる意識ですね。

みの 2006/07/23 01:01

出来れば、年齢を気にすることなく楽しく
情熱がある仕事を続けていきたいと思うことが多いと思います。
マネージメントであろうと、エンジニアであろうと。

それぞれ、情熱をもって仕事出来ることが幸せ。
ある意味、気持ちの問題だったりしする気がしています。
事例より、自分自身への気持ちだと。

生きざま番長 2006/07/24 21:47

みのさん、こんばんは。
ワタシも「働くということに意欲と情熱のある人が、年齢に関係なくピカピカしながら働き続けることができる」状態がシアワセだと思います。
そのためには、社会の意識と働く側の意識の両方が必要だとも。
まだまだ修行不足ですが、働くひとりひとりがそこについて考えるきっかけ(のきっかけぐらいにでも)になれたら。
それが、生きざま番長のテーマだったりします。

jimova 2006/07/25 09:55

なんと・・・!!
タイトル見て呆然としました!
あたしは35歳までギャル服販売員でしたが
さすがにルックスの限界を感じて
この先長く働ける仕事としてIT業界に身を置く決意をしたんですが?!

でも年齢が上がるほど転職には不利なのは
ほとんどの職種に言えるコトなのでは?
逆にあたしなどは現在働いてる会社において
どれほど貢献しようかと考えてのキャリアアップを目指してるので
ある意味適合性が高まってくばかりですから
転職によるステップアップとは
全く関係のナイ状況ではありますが・・・

生きざま番長 2006/07/26 01:49

30代半ばで、異業種&異職種への転身!
採用した会社もですが、そこで会社への貢献という
視点を持って働くjimova さんもえらい。

それと。
販売員の世界は、ルックス(が若く見えること?)が
引退のきっかけになるのですか?
販売員として類まれな才能を持ち、かつ本人が
販売の仕事が大好きでも、続けることはできなく
なるのでしょうか。
ファッションの世界も過酷ですね。
# 個人的には、夏木マリさんみたいな格好いい
  オトナがギャル服の販売って、アリだと思う
  んですけどね。

moto 2006/07/27 09:26

私は50代でまだ最前線のエンジニアとして
仕事をしています。
職種は半導体の設計です。
多くのエンジニアを見てきましたが多くの人は昇進して技術者ではなく管理職への道を歩み始めて脱落してきたと思います。

また設計手法が大幅に変わるときも古い手法から抜け出せなくて脱落していった人もいます。

要は新しい手法を常に勉強し取り入れていくことが生き残っていくため重要です。

生きざま番長 2006/07/27 22:46

>motoさん
50代で最前線のエンジニア。格好いいなぁー。
幾多の脱落者の屍を乗り越えてきた匠が語る「生き残っていくための秘訣」が、
「新しい手法を常に勉強し取り入れていくこと」というしごく地道で真っ当な
ことだということに、ぶるり と来ました。

先日KISSのLIVEを観ました。
50代のジーン・シモンズが、どの若手バンドよりもアグレッシブに演奏し、
火を噴いている姿に“ジーン”ときました。
ジーン御大も「常に努力をし続けること。運なんてそうしなきゃつかめない」
という趣旨のことを自伝で書かれてます。
30年間ロックスターでい続けるのも、日々の積み重ねなんですね。


余談ですが、
「Tech総研」に「70代でも現場に生きる “プラチナエンジニア”への道」
というレポートが上がっていますね。
また、東洋経済の「システムエンジニアが壊れる」という記事の最後に、
「ベテランたちの応援歌」として50代以上の前線で活躍するエンジニアの
コメントが掲載されています。

タイホナ 2006/09/23 09:10

はじめまして。
IT業界18年、40過ぎのおっさんSEです(笑)。
確かにIT業界では30代半ばまでの求人が多いですね。
でも私は35歳を過ぎてから今の会社に移りました。
ブログの経験談にも詳しく書いていますが、転職時には乳飲み子を抱えてたので
不安でしたが結果的には移ってよかったと思ってます。
あとスキルは努力次第でつけることができますが、
年齢だけはどう努力しても若くなることはありえませんので、ウチの会社では募集要件に
年齢制限をつけていません。

でも最近のプロジェクトは多様化、複雑化しているため40代で活躍している人が結構います。
ホストからオープン系へ一気にシステムを刷新するようなプロジェクトが増えていますが、
ホストの経験が必要になる場合が多いからです。
40代はホスト系システムの経験はバリバリな人が多いので、
システム理論はしっかりしている人も多いのです。

巷では、Javaなどがもてはやされていますが、システムの安定性は、
依然としてホスト系のほうが断然高いことを今の若い人はあまり知らないかも知れません。
だからトラブルが許されない金融系のシステム等はいまだにホストが主流なのです。
コストはかかりますが、安定性、信頼性の面でオープン系やWeb系の比ではありません。

あと上流工程には開発言語の知識は殆ど要らないので、COBOL世代の私でも特に困ったことはありません。
一番重要視されるスキルは、コミュニケーション能力です。
この点でも仕事の経験は当然ですが、遊びも話題も豊富なオッサンSEが、
酒も飲めず話も面白くない最近の若手よりもお客さんから好かれる場合が多いです。
私はお客さんと酒を飲むだけで、直接案件を発注される場合もあるので、
時間外の付き合いは重要です。

最後に、今は40歳以上だからこそ、活躍できるプロジェクトが逆に多いと思いますし、
事実私のようなオッサンSEでも社内でも単価はTOPをKEEPしています。
この仕事は経験が大事なのに、経験豊富なSEを年齢だけで
切ってしまう風潮には強い抵抗感がありますね。
私はまだ当面は現場で頑張るつもりです。

長々とすいませんでした。

ばんちょ~ 2006/09/24 12:01

タイホナさん、はじめまして。
ブログの退職物語、読ませていただきました。
社内外のあれやこれやと戦うタイホナさんを見て、
「あー、これは若造ちゃんにはまだまだ無理だなぁ」と
しみじみ。デカいプロジェクトになればなるほど、
様々な圧力やそれぞれの立場からの要求が複雑になり、
それに対して筋を通す(最終顧客に役立つシステムを
創る)政治力が必要だし、開発そのものにおいても、
トラブル時の対処・正しい工数見積もりなど経験
(修羅場を踏んだ数力?)がものを言うものなぁ。
そういったオッサンパワーなくしてプロジェクトは
成り立たないのに、採用人事がそこに重点をおかない
から、40代の転職は難しくなるのかなぁ。
転職活動におけるオッサン力のアピールの仕方とか
考えてみようっと。

NEKO 2006/10/26 21:03

はじめまして。アメリカでSE・プログラマ(IT職暦10年)やってる30代女性です。本当にドッキリしちゃう話題ですね。日本はたとえば経験がモノをいうPMなんかでも年齢制限があったりして「なんで?」って不思議になります。アメリカでは採用時(履歴書も面接も)に年齢を問うことは法律で禁止されていますが。でもまあ、大卒した年から逆算するとわかるっつーに(笑)ただ、アメリカの場合は大学も年齢問わずいつでもやり直しがきくってところなので、全てがそうとは言えないですけど。40過ぎて転職は、アメリカでは新卒よりも経験重視なところ(もちろん学歴もだけど)から年齢がいけばいくほど、日本より転職は有利かもしれません。基幹系は特に。。。コンサル系も全然問題なし。ただ日系企業はやはり若い人を好む傾向が強いので、米系をおすすめ。条件も給与も米系の方が断然いい!ただ米系は人情っつーものがないので、クビきりもすごいけど。。。思い切って家族そろってアメリカ?? ってそりゃまた話飛んじゃったのかしら。。。私もこうはいってもそろそろキャリアチェンジ考えています。

ばんちょ~ 2006/10/30 00:03

NEKOさん、こんにちは。
おお、米系企業は経験重視。
腕に自身がある人は、家族そろってアメリカ移住も本当にアリかもしれないですね。
でも。米系企業は個人の責任が日経企業より、だんちに重そう(なイメージがあります)。
例えば、プロジェクトが失敗したらPMはクビとか。
なんだかんだで企業に守られてもいる日系企業で働いてきた人は、相当な覚悟がいるかもしれない。

NEKOさんは、キャリアチェンジしても米系企業で働くのかしらん?

sa 2006/12/24 22:59

はじめまして。
フリーで10年ぐらいやってるオサーンSEです。
40歳何処に行くと言われても、何処にも行ってません(笑)
ただ、30歳すぎて、正社員で管理系をやらず、技術系だけやればOK
という会社は日本では数少ないと思いますので、正社員は辞めました。

ちなみに、自分には
「年齢相応のマネージング経験があれば……」
「技術力があれば……」
という特別なものも持ってません。

ただ、若いうちから独立でやることを想定していたのと、
開発分野が、汎用機→オープン系→WEB系と上手く
スキルチェンジできたことぐらいしかありません。

という考えでやってきた人が業界にもっと居るのかと
思ってましたが、客先とかで同世代の人を見ると、
明らかにちょっと…というが多いですね(笑)

技術以外のことを知らない(知る必要がない)という
環境に置かれてたとしても、非常に違和感を感じます。

> 世の中の全てのエンジニアが、マネージングや上流工程に携われるわけではない。
> その人たちが人生の正午(40歳)を過ぎ、保有スキルが古くなり、
> 体力が落ちてきはじめたとき、もし何らかの理由で現在の会社で勤めることが
> 出来なくなったら、彼らはそのいぶし銀の能力をどこで生かせばいいのか?

というのは、今の時代、一生面倒見てくれる筈の無い
会社が考えるのではなく
技術者自身が、自分で考えるべき(または考えて生きていくべき)
だと思うんですけどね。

まあ、私みたいな特異?な人も居るということで(笑)。

ばんちょ~ 2006/12/27 21:12

saさん、はじめまして。
フリーで活躍する(オサーン)SE!
若手エンジニアの1つの目標を実践してらっしゃるのですね。saさんは特別のことはしてないよー みたいに書かれてますけど、コメントを読むと、たぶん「当たり前のことを当たり前にやってきた」人なんだろうなぁと感じました。
企業が個人の面倒を見てくれるわけはないし、個人も自分の身の振り方は自分で考えるのが真っ当。
でもねー。そかしこでくすぶってるかもしれないいぶし銀パワーを考えると、日本という国はもったいないことをしているかも、とも思うのでした。

ライドオン 2007/07/19 13:37

日本のIT/ソフトウェア開発業界の企業の大半が
単なる下請け・派遣屋であるという事情が
アメリカと極端に違う部分だと思います。
そのせいで、IT/ソフトウェア開発業界が30代中盤で
行き止まりになるという現象が起こるのだと。

このページが簡潔に説明してくれています。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060712/243053/

>> 人月ベースの商売のITサービス会社、特に下請企業では、
>> 技術者の人件費は30歳台で顧客から受け取る料金と見合わなくなる。
>> つまり、ソフト技術者は新技術への対応能力からではなく、
>> 経済的理由から35歳頃から“使いものにならなくなる”のだ。

要するに、若くて給料安く済む人間を派遣して回してるほうが儲かる、
という日本の下請け・派遣業界の事情です。

本当に一から企画、設計して作っていく場合は
経験を積んだベテランがいれば助けになると思いますが、
そういう上流の仕事は、日本特有の多重下請け構造の下では
元請会社に取られちゃってるので、その他大勢の会社では
上流の仕事が来ないわけです。
で、上流の仕事が無いから若くて安くあがる人材を投入して儲けるのが
常態化している、と。

ライドオン 2007/07/19 13:50

続きです。
30代からマネージメント能力と経験が求められるのも、
結局は下請け・派遣の業界事情です。
 
経験・技術に関係なく、プログラマよりSE、SEよりマネージャのほうが
下請け・派遣の単価が高いから。
だから技術者が30代になって給料がある程度高くなってくると
会社としてある程度の利益率を確保するためには
プログラマよりSEかマネージャになってもらう必要があるわけです。
もしプログラマとSE/マネージャの単価にあまり差が無ければ
これほど上流だのマネージメントだの言われないでしょう。
 
大工や板前が一生涯大工や板前をやっててもおかしくないのに、
プログラマだけはプログラマをやめて別職にならなきゃいけないとは、
変な業界だと思います。

ばんちょ~ 2007/07/19 21:01

ライドオンさん、コメントありがとうございます。
むー。問題は産業構造にあり、と。
だったら、一定の年齢を境に「昇給希望しません」宣言をしたらプログラマでい続けることができるのだろうか。

みんながみんな右肩上がりを望んでいるわけではないはずだもの。
上昇志向が強い人は、元請けに転職したりマネジメントに転身したりすればいいし、
穏やかに生きたい人は、給与はそこそこでストップしてしまってもそれはそれでよくて、それよりも仕事を続けられなくなる方が困るかもしれないし。
まぁ、この「そこそこ」がどの程度なのかも問題なんですけどねー。
(生涯大工さんや板前さんは、昇給してるのかなぁ?)

ぜろ 2007/11/12 11:36

はじめまして、40代後半のフリーエンジニアです。
10年前に独立しました。独立した当初にそれまでの経験を生かして販売管理システムを作成したところ、それが何社かの会社で評価されそれらの会社にOEM提供を行ったりそこからのカスタマイズを受託したりして、現在に至っています。気がつくと年齢も40代半ばを過ぎ10年前にVB6で作成したシステムにいつまで頼ることができるだろうと思うと、これからが非常に不安で、いろいろと調べているうちにこのページにたどり着きました。
スキルチェンジを目指して販売管理システムを一部C#に移植したり、.netやjavaによるシステムを受託したりしてはいるのですが、私のような個人事業者に対して新しい技術はそれ程需要がないんですね。どこかの組織に属していないとなかなか実績をあげることができません。
50歳を目前にして私は何処へ行けばいいんだろう...と、暗い話題でごめんなさい。

ばんちょ~ 2007/11/12 21:01

ぜろさん、はじめまして。
フリーですか、不安もなおさらですね。

こと技術という切り口から見ると、最近は蓄積よりも習得するスピードの方が重宝されるようですし、新しい技術を負けずにキャッチアップするのは、(特に個人だと)なかなか難しい。もっと違うものを武器にしないと、クタクタになってしまいそう。

でね、なんとなーく思うんですけど。
技術は日進月歩で進化しているけれども、その技術を活用する側は、実はみんながみんな 最新の技術で作ったものを望んでいるわけではないんじゃないかしら。
そう。あえてこの言葉を使うと、ユーザーも「老いる」のでは。
できることなら、昔ながらの慣れたものを使っていきたい、新しいことを覚えるのはシンドイ、設備投資も負担だなーなんてね。
ぜろさんの力を、そんな人たちに活用することはできないかなぁ。

ぴっぴ 2008/06/12 00:24

はじめまして。

43歳で今の会社に転職した46歳の女性SEです。
私の周りでは、40歳を超えたプログラマーもSEも大勢います。
実は私の会社では、46歳の私が、社員の平均年齢よりやや下です。
社員の最高年齢は65歳ですから、46歳なんて未だヒヨッコです(笑)
こういった年齢の、IT系の会社では高齢者が多いといえるこの会社でも他の会社からの派遣要請もありますし、自社での開発案件も多々あります。
その理由は、IT系の技術以外に、お客様が必要とする業務の知識があるからのだと思います。
例えば、人事システムを作るならば、給与の支払調書や厚生年金などの法的用件を顧客にコンサルティングできる程度には会話できるというような知識が求められているのです。
プログラマーさんにも私より年齢の高い人は居て、そういう人はIT系の技術の高さが求められているように思えます。

世間の「エンジニア」に求める要件が変わってきているので、エンジニアもIT技術だけでは生きていけなくなっているのかもしれませんね。

生きざま番長 2008/06/16 18:09

ぴっぴさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

顧客が必要とする(ことを実現する)能力を持っている人は、年齢に関係なく需要があるのですね。
その能力を意識して働かないと、遅かれ早かれ 需要がなくなる日が来る。その早かれが、現在よりもっと早まりそうな気がしますね。

通りすがり 2011/01/02 23:19

私も実は39歳で転職しようと会社を辞めました。大手キャリアの子会社に社員で勤務していました。資格面ではCCNP、CCIP等を持ち、実務では70人の部下を管理していました。当時の年収は670万。しかし大きいところから小さいところまで60社近く面接を受けたものの全滅。当然最終面接までいったものも多数ありましたが、受け入れ案件がないとのことで保留と言った状態が続きました。6ヶ月転職を頑張りましたが、ネットワークエンジニアを諦め、流通関係で300万で働いています。

生きざま番長 2011/01/04 00:36

通りすがりさん。
転職活動大変でしたね、お疲れ様です。

案件ベースで採用している会社に転職するのは、今の時期難しいのだろうなと思いました。採用側も通りすがりさんの力量は認めているので、保留にされていたのでしょうね。

年収が相当下がられたとのことですが、新天地でも一つずつ実績を積んでいけば、転職前以上に活躍される日が近くくるのでは、と願っています。
頑張ってくださいね。

はら 2012/06/27 15:34

IT業界の年齢問題は結局リーダーやマネージャーが若いので年上は使いづらいという固定概念で出来上がっていると思います。私からしてみれば管理者として管理能力がありませんといっているようにしか聞こえません。
この状況を打破したいと思い40代の方50代の方に非常に力を入れて営業支援しています。
弊社の現時点の契約においては40歳以上4割さらには50歳以上2割と同業他社より多めだとは思います。
営業方法も独特で決まるまであきらめないスタンスなのでいつまでたっても案件の打診や面談設定させていただいています。
全員決めたいと思いながらも決められない弊社の非力さにも嫌気はさしていますがチャンスはあると思います。
ご興味あればお問い合わせください。
http://sbestway.com/s

ばんちょ~ 2012/06/28 14:27

はらさん、コメントありがとうございます。
先日人材紹介会社の方に伺ったのですが、最近状況が変わって、現場経験豊富なベテランエンジニアの需要が高まっているそうですね。

はらさんの会社の「決まるまであきらめない」は、とっても格好いいと思います。わたしの周りで悩んでいるベテランエンジニアがいたら、サイトを紹介させていただきますね。


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  • エンジニア魂(まんさん散漫ぎみ)
    なにげにネットを見てたら,こんな記事が目がとまりました.40歳を超えたエンジニアは何処へ行くIT企業の求人欄を見ると、30代半ばまでの募集がほとんど。キャリアチェンジをしようにも、40歳以上の未経験者を雇ってくれる職種がそうそうあるとは思えません。また、技術一筋...

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鈴木麻紀と丸の内ファイブ

鈴木麻紀と丸の内ファイブ

アイティメディアで、スキル/キャリア関連サービスを企画・運営しているチーム。

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仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)


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