人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日は、人材紹介会社でエンジニアの「転職」と向き合っている
キャリアコンサルタントの“つぶやき”を紹介していきます。
さてさて、本日の“つぶやき”は……

*****

わたしは以前、採用担当として主にエンジニアの採用に携わっておりました。
そのときのことです。入社を希望される方の面接を行っているうちに、ある
傾向が見られることに気付きました。
それは、「採用するメリットが伝わってこない」という点でした。
どの方も似たような転職理由と志望動機ばかりなのです。

「結局あなたはどうしたいのか?」
「将来どうなりたいのか?」
「あなたを採用するメリットはなんなのか?」

がまったく伝わってきません。面接で大切なのは差別化です。
あなたが企業を選ぶように、企業も候補者を選びます。
ただ単に「コミュニケーション力を付けたい」「マネジメントを経験したい」
と言うよりも、

「専門用語を使わずに説明できるようになりたい」
「マネジメント経験が少ないので、予算の管理をしたい」

などのあなたのホンネを伝えることは、ほかの候補者との差別化につながり
大きなアドバンテージとなるのです。
お互いにWIN-WINの関係を作ることが面接なのです。そのためには上記以外にも、

「自分を採用するメリットはこれ!」
「自分のキャリア形成上、御社でこそ(差別化ですね)不足分を補完できる!」
というようなコメントが大切です。状況にもよりますが、

「御社の技術は○○は弱いが□□が強い。
 自分は□□技術を強くしたいので、御社で働きたい」
などと伝えてみるのもいいかと思います。

「面接で何を話せばいいのか」「なかなか面接を突破できない」とお悩みの
場合には、JOB@ITの記事を読んだり、プロのキャリアコンサルタントに相談
したりするのもよいかもしれませんね。



                       アイ・アム 古川 哲久

*****

「採用するメリットを伝える」これ、大切ですよね。
ワタシも前職(採用)で たくさんの方の面接をしたのですが、
自分のメリットばかりおっしゃって、「自分を採用すると、
コンナにお得ですよ」をアピールされない方が結構いたものです。

特にガックシしてしまったのは、こんな志望動機↓
「勉強ができるから」「職場が家から近くて通勤がラクだから」
「いまの仕事がつらいので、ラクな仕事をしたいと思ったから」

うーん。
そんなこと言われちゃうと、こちらもその方を採用する理由が
見つからないので、お断りするしかなくなっちゃう。
(何か勘違いしたのか分かりませんが、決してラクな仕事では
 なかったので、中途半端な気持ちで入社すると本人が苦労する
 のが 目に見えていましたし)

さて。
毎度マイドで恐縮ですが、“異性をクドクとき”も
「俺(ワタシ)とつきあうメリット」
をアピールするのは有効ですね。

ワタシと付き合うメリット?
夢を見させてあげましょう。
悪夢という名の。


                  生きざま番長 鈴木麻紀


※ 本内容は、メールマガジン「週刊JOB@IT」に掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。

鈴木 麻紀

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