ハマっている。完璧にハマっている。今の私は“ハマっている”の見本だ。
何にハマっているかというと、「おいでよ どうぶつの森」というゲーム。
ニンテンドーDS Liteを入手して以来、見事にゲームの虜になった。

もともと私はゲームが猛烈に好きかというとそうではないが、
だからと言ってキライというわけではない。
どちらかというと不器用なのでゲームのルールとか、ボタンの位置とか、
いろいろな決まりを覚えて身に付けるまで時間がかかるのだ。
たとえば、対戦型のゲームだとあっという間に負けてしまうので、
相手は物足りなく感じるだろうし、私が対等に戦えるようになるには
かなり練習を重ねないと面白くない。そして私に実力が付いてきた頃には
相手がそのゲームに飽きているのである。

自分が持っているゲームといえば、初期のゲームボーイ。
Xboxもプレイステーションも興味はなかった。
そんなゲームとはほぼ無縁な私がハマったのである。
平日は通勤電車の中、家に帰って眠りにつくまでのまったりとした時間、
暇さえできればゲームゲームゲームである。うーん、楽しい。

おいでよ どうぶつの森」は、森でのんびり暮らすというのがコンセプトで、
同じ森で暮らす動物たちと会話をしたり、花や木を育てたり、
喫茶店でお茶を飲んだりして1日を過ごす。
また、釣りや虫取りをして、それをお店で売ることができるので、
お金が溜まったら自分の家を大きくすることもできる。
簡単に説明するとそんなのどかな田舎ライフを満喫するゲームである。

何がそんなに魅力なのか? と聞かれると難しいのだが、
一言でいうと「ゴールがない」ということだろうか。
他のゲームをすべて知っているわけではないが、
一般的には勝ち負けであったり、お宝を見つけるなどの
最終目的があるのが多いであろう。
しかし、このゲームにはそういった意味でのゴールはない。
仕事では目標やゴールを持って進んでいかなければならないが、
たまには「ゴールのない」生活もよいのではないだろうか?

「すっかりゲーマーじゃん」
最近こう言われるようになった。
いやいや、私はゲーマーじゃない。
声を大にして(フォントを大にして)いおう。
ゲーマーじゃないのだ!!!
そうだな……あえていうなら
「ゲームにハマっている見本の人」と呼んでくれ。

小島 貴香子

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