人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日は、人材紹介会社でエンジニアの「転職」と向き合っている
人材コンサルタント“つぶやき”をご紹介していきます。
さてさて、本日の“つぶやき”は……

*****

ゴールデンウィーク(GW)はいかがお過ごしになりましたか?
注:本コラムは5月にメールマガジンに掲載されたものです
海外でしょうか? おうちでゆっくりでしょうか?
正月、盆、GWなどの長期の休暇は、日ごろの仕事から離れ、
いつもより大きな視野で自分のキャリアを考えてみるのによい機会
だとよく聞きます。

キャリアについて考えるとなると、まずはWebでの情報収集から
始めることが多くなりました。
特に、@ITを見ているようなエンジニア層だと当然ですよね。
このWebでの情報収集、距離や時間をボーダーレス化させてるな、
と感じることがあります。
私の実体験としては、最近、海外からの帰国エンジニアの転職を
サポートする機会がありまして。

その中で学んだのは、「百聞は一見にしかずだな」ということです。
海外から東京での仕事を探すケースでは、ほとんど情報ソースは
Webです。コストはかからないしお手軽。
検索を工夫すれば、いろいろな側面でヒットします。
しかし、そうやって仕事を探した方がよくいわれるのは
「Web上の情報って、あくまでバーチャルですね」
というフレーズです。

感覚的なところでそれを感じる場面がよくあるようです。
例えば、とある海外帰国エンジニアのお話ですが、求人企業での
面接が21時半ごろ終了し、執務スペースを通ったら社員が全員席にいる。
「導入前後のフェイズですか?」と聞いてみると、
「いや特にそういうのでは……」といたって普通の調子で回答された、
と驚いていました。

いいか悪いかは別として、国によっては、17時45分ぐらいからソワソワ
し始め、18時5分にはほとんどの社員が帰宅してしまうのが当たり前、
というところもあります。
そのような環境で仕事をしてきた方ですと、この状況は「はあ?」
というふうに感じるのでしょう。

これは海外帰国者の例ですが、この「Virtual情報」「Real情報」
ギャップというのは、何もボーダーレスな転職に限ったことではないのです。
転職をする前に会社を実際に見てみると、「Real情報」が得られます。
それに基づいた意見や判断は、重みや説得力があると思います。
「百聞は一見にしかず」ですね。

ワークス&アソシエイツ 有山 義也

*****

そうそう。
空気感とか居心地とか、実際に自分の目で見てみるまでは分からないことって、
職場以外にもありますよね。
メニューでは美味しそうだったカレーが、そんなに美味しくなかったり。
メル友とのご対面で 正直ちょっとガッカリしちゃったり。
顔見知り程度だった人と話してみたら 意外に気が合うことが分かったり。

ちなみにワタシの存在は、「やっぱりよく分からない」とよく言われます。

“Seeing is believing”=百聞は一見にしかず

                             “生きざま”ガイド 鈴木麻紀

*本内容は、「週刊JOB@IT」のメールマガジンに掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。

鈴木 麻紀

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