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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

ゲーム開発者が年収を2倍にする方法

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ゲーム業界の関係者ならみんなが読んでいると思うので、何をいまさらな感がなきにしもあらずなのかも知れないけれども、自分にとっては今読んだばかりで「おぉ」と思ったので。(新清士氏、何を読んでもすごいですね)

日経NET IT+PLUS 新清士氏 英語の「脳トレ」が足りない日本のゲーム産業

-Quote-
ところが英語に範囲を広げれば、膨大な量の情報が手に入る。例えば、ゲーム開発者会議(GDC)の終了後、400以上の講演の資料が毎年70件以上もPDFで無料で公開される。また、ゲーム関係の書籍の出版ペースはますます加速しており、年間50冊以上の書籍が出ている。そうでなくとも、インターネット上には無料で読むことができるゲーム開発者向けの専門情報が膨大にあり、さらに増殖が続いている。物理的に個人で読める量をはるかに超えるほどだ。
 今、多くの開発現場が抱えている問題は、専門的な情報をちょっと調べようと思っても、英文に当たらなければならないという現実だ。最新の3D関連の専門的な技術情報は、日本語では限りなくないに等しい。
-Unquote-

技術者なら英語で書かれた専門書を読めということですね。それで年収2倍になる可能性があると。もっとも米国ゲーム会社からの引き抜き前提でということですが。
(でも引き抜きが頻繁に見られるようになると、そういう人材を雇っている日本のゲーム会社も報酬を引き上げるでしょうね)

実はひそかに仕込んでいるネタがあって(うそ)、それは「○○○○すれば年収が2倍になる」という年収2倍化ゴールデンパターンの解明です。

例えば医師の世界。勤務医ですね。東京のような外国人が多いエリアで、English speakingな病院で勤務するなどすれば、おそらく年収は1.5倍ぐらいにはなると思います。
少し前にある案件で千葉県K市にあるK病院を訪問しました。米国人の副院長の方が話してくれましたが、信頼のおけるEnglish speakingな病院であるというだけで、東京湾の向こうにある某基地からヘリでもって急患が運ばれてくることがあるそうです(この場合、English speakingなサービスを提供することで、どのようなオプション料金が徴収できるか自分には不明ですが。。)。都内には英語で対応する病院はあるのでしょうが、少なくとも某基地関係者は「急患なら東京湾の向こうのK病院だ」と思っているんでしょうね。はるばるヘリで搬送する。

この例が適切かどうかは置いておくとしても、本業に加えて何かもう1つ潜在需要のある能力を身につける。これだけで年収は大きく変わってくると思うのです。英語力は非常にわかりやすい例です。例えば、アパレルの接客担当者、お寿司屋さん、タクシー運転手、などなどがばっちしEnglish speakingになると報酬がまったく変わると思います。実際、ウチの上司等が来日する際にはいつも英語対応ができるタクシー運転手が手配されますが、絶対数が少ないようです。相応によいサービスができれば、ご指名もかかるようになります。

ただし潜在需要があまり多くないところでは、英語力増強=即年収2倍とはなりません。そのへんで、何を増強すれば年収が2倍になるかということに関するマーケティングセンスが必要になってきますね。

政治経済の動きをきちんと理解してネタにできるお笑いタレント。強力ですね。アイドルだとなお強力です。これだけでギャラが5倍ぐらいになるでしょう。
IT系で言えば、バックエンドの業務系のシステムがしっかりわかっていて、なおかつ、証券系の実務に関しては誰にも負けないぐらいの知識がある。音楽業界でミュージシャンのプロデュースができるぐらいに経験を積んでいて、著作権まわりの法務にやたらと強い…。という感じでしょうか。

フラット化する社会においては、本業の能力+異種の能力(しかも潜在需要があるもの)の2本立てでいくのが、収入を上げるという意味で最短距離なのではないかと、真面目に考えています。

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