「スマートグリッド」の標準化活動の目標と計画について
総務省は2012年1月27日、「第5回 情報通信審議会 情報通信政策部会 情報通信分野における標準化政策検討委員会 標準化活動対応ワーキンググループ」を開催しました。
本委員会では、スマートグリッドやデジタルサイネージ、そして次世代ブラウザについての各分野の標準化活動の目標と計画が示されています。
今回は、政府が示したスマートグリッドの目標と計画について、とりあげてみたいと思います。
スマートグリッドにおいては、東日本大震災に伴う原発事故の影響や広範囲にわたる電力供給の制約が生じている状況の中で、スマートグリッドの早期導入が必要となっており、政府では、2020年までに分散エネルギーシステムを地域レベルで効率的に導入することを目標としています。こういった状況の中、①ホームネットワーク、②モバイルネットワーク、③スマートメータリングなどにおいてグローバル展開を見据えた国際標準化活動を推進する必要であるとしています。
①ホームネットワーク
家庭内の電力消費量を可視化(いわゆる「見える化」)するとともに、各種家電機器のオン・オフ等の制御を行うための技術基盤を確立し、2014年以降の本格普及を目指す。②モバイルネットワーク
電気自動車のバッテリーを蓄電池として利用し、ホームネットワークシステムと連携動作させるための技術基盤を確立し、2014年以降の本格普及を目指す。③スマートメータリング
スマートメーターの情報を電波システムを用いて効率的に収集するための技術基盤を確立し、2020年代半ばまでに本格普及を目指す。
スマートグリッドのサービス全体のイメージは以下のとおりです。
出所:情報通信審議会 情報通信政策部会 情報通信分野における標準化政策検討委員会 標準化活動対応ワーキンググループ(第5回) 2012.1.27
各々の標準化分野に関する基本情報は以下のとおりです。
標準化に向けたロードマップは以下のとおりです。
特に、スマートメータリングの動向が注目されます。日本国内企業が積極的に標準化した製品を採用し、国内メーカがー海外へ展開できるか、また、その他のメーターの標準化とうまく連携できるか。日本のスマートグリッドがガラパゴス化しないためにも、標準化への対応は重要となっていくのかもしれません。
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※担当キュレーター「わんとぴ」
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