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Android対応の電子辞書が発売されればおもしろい

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シャープが7月28日、コンテンツ対応ダウンロード対応のカラー電子辞書の新製品“Brain”シリーズ2製品「PW-AC880」「PW-AC830」を8月20日より順次販売開始すると発表しました。新製品の発売にあわせて専用サイト「ブレーンライブラリー」がオープンし、PCからコンテンツを購入し、辞書やアプリケーションの拡充も行えるようです(関連記事)。

シャープはワンセグ対応の電子辞書も以前から販売しており、単なる辞書ではなく、様々な機能をもち、ネットワークとつながることに重点を置いてきているように見受けられます。

「922SH」を見て電子辞書がネット端末になればおもしろいと思った」でも書かせていただきましたが、シャープは、ソフトバンクモバイルから「インターネットマシン 922SH」も発売しており、携帯電話としての機能だけでなく、電子辞書の機能も充実させています。電子辞書の端末は、一般の携帯電話と比べると短い文章であれば簡単にタイピングできる点は魅力です。

電子辞書は携帯電話の次に来るネットワーク対応“セカンド端末”として注目すべき端末ではないかと感じています。日経コミュニケーション2008.7.15に「Androidから始まる モバイルマッシュアップ革命」という特集記事が組まれています。携帯電話にAndroidの共通プラットフォームが搭載されることにより、様々な進化が起きることが詳しく書かれています。

さらに、おもしろい視点では、携帯電話以外に、カラオケのリモコンや自動販売機、体重計、IP電話機、電子楽器、デジタル時計等にAndroidを搭載し、新しいAndroid端末が登場する可能性が考えられるとしている点です。

私自身は、携帯以外にAndroidが搭載されるとしたら、電子辞書が一番親和性が高いではないかと感じています。辞書というキラーコンテンツに様々なアプリケーションが連携することによるビジネスの拡大、そして何よりも打ちやすいキーボードが魅力的です。

今、日本の携帯電話メーカを脅かすのはiPhoneと呼ばれていますが、もしかしたら、電子辞書等のネットワーク対応のセカンド端末が携帯電話の新たなライバルとして市場に割り込んでくるのかもしれないと感じているところです。


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