こんにちはー。生きざま番長 鈴木麻紀ですー。
今朝、山手線ドア上の液晶で、松嶋菜々子さんが困っていました。

場所は海外のハンバーガーショップ。
菜々子さんは店員に早口で何か聞かれているのですが、
何を言っているのか分からない。
こんなことにならないように、「もっとえいご漬け」で勉強しようね
という広告です。ちなみに彼女が聞き取れなかった言葉は

For here or to go? (店内で召し上がりますか? 持ち帰りますか?)」

そういえばアメリカに留学してすぐのころ、ワタシも近所のピザ屋で
同じようなことがありました。
その頃まだ「えいご漬け」は存在していなかったけど、
ピザ屋のお兄さんは「えいご漬け」よりも素敵な授業をしてくれました。

困った顔をしているワタシを見て、
「here?」と言いながら、その場で食べるジェスチャーをし、
「to go?」と言いながら、袋を抱えて歩くジェスチャーをしてくれたのです。
おかげでワタシは、「ヒーラ」と聞こえる単語が「here」だと分かり、
それが「ここ(で食べる)」という意味だと理解できたのです。

「ヒアー(ここで食べたいんじゃー)!」と答えると、発音が違うということで、
正しい“R”の発音で「here」と言えるまで、何度も練習してくれました。
そんな感じでそこのピザ屋さんに行くたびに、少しずつ慣用的な言い回しや
正しい発音を教えてもらったので、「トメイトゥ(トマト)」や
「ピクゥ(ピクルス)」は他の単語よりも早く話せるようになったものです。

そして、そのころワタシは「VIRGINIA SLIMS Lights MENTHOL」という煙草を
愛喫していました。“V”“R”“L”“TH”と、日本人にとって難しい
発音がテンコ盛りの煙草です。
案の定、最初はなかなか通じなかったのですが、近所のコンビニのお姉さんの
根気強いレッスンによって、正しく発音できるようになりました。

学校の寮に帰れば、近隣のクラスメートたちがよってたかって、
単語を教えてくれたり、発音を正してくれたり。
ちなみにワタシが最初に覚えたフレーズは
Can I borrow vacuum? (掃除機、貸していただけますか)」です。

思えばあの頃、街中みんながワタシの先生だった。
単語が思い出せなければ思い出すまで待ってくれたし、
困った顔をしていたら、みんな手をさしのべてくれました。
言葉が通じないワタシは どこにいてもみんなの足手まといだった思うけど、
誰も、迷惑そうな顔ひとつせず、その人たちなりの方法でワタシに英語を
教えてくれました。「早く英語がペラペラになるといいね」と言いながら。

おかげさまで、「Push」「Pull」の違いも分からない状態で渡米したにも
かかわらず、3カ月後には英語でケンカできるようになりました。
アメリカという国の懐の深さを思い出す、懐かしい話です。

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鈴木 麻紀

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コメント
Emie Kayama 2007/03/30 13:13

私も似たような経験をしました。特訓された単語は「MacDonald」です。まくだーのぅ。

ばんちょ~ 2007/03/31 17:27

まくだーのぅ! おなつかしや。
カタカナ英語の発音って、ずいぶん本物とは違いますもんね。
マドンナも通じなかったなぁ。まだーな。

トラパパ 2007/03/31 20:23

「ダイエットペプシ!」とNYのデリで注文したらCanned PEPSI(ただの普通のペプシ)が出てきてガッカリしたことがあります・・・(泣)
極めつけは同輩がDisney Worldのカフェで「ストロゥベリーシェイク」と注文したらオレンジジュースが出てきました(爆)

ばんちょ~ 2007/04/01 23:37

わはははー、天然「空耳アワー」ですね。
逆バージョンで、「キュート カップル」と「キューカンバー(きゅうり)」を聞き間違えたことがあります(がっくし)。


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